働きやすいオフィス環境
- 2010年代の進んだワークプレイス予測
- 成功する企業の次世代のワークプレイスとはどんなものか。これは人気のあるトピックです。ここで、私の個人的観点をお伝えします。 成功する企業は、社員と外部委託先を上手く組み合わせて運営します。そのような企業は、オフィスの情報セキュリティゾーンを高、中、低に分け、中のセキュリティゾーンエリアを一番大きく取るでしょう。 その中のセキュリティゾーンエリアとは、社員と外部委託メンバーが共創するグループ作業エリアです。社員は社内にいる時間はこのエリアで一番長い時間を過ごします。ここは幼稚園や保育園の教室の形と機能がそのまま大きくなったようなものですが、グループ間には1800mm ぐらいの高さの可動式間仕切りがあり、ホワイトボードや、ピンアップ機能を持ちます。 高セキュリティゾーンエリアは、各席が目隠し程度のパネルで囲まれた個人席になります。各席は狭いでしょう。でも狭さは問題になりません。ここはレポートや提案書を書いたり、じっくりと資料を読んだりする集中作業の場なのですから。イメージとしては、漫画喫茶のブースのようなものです。 低セキュリティゾーンエリアは、誰でもが入ってこれる場所受付、ショールーム、カフェエリアとなります。ショールームは企業ミュージアムとしての機能も持ち、この低セキュリティゾーンエリアは学びのアミューズメント・パークのようなしかけになっています。会社のブランドや、顧客に対する姿勢が演出されています。このエリアは、セキュリティの低い打ち合わせや、ちょっと立ち寄った社外の人たちとお茶を楽しみながら情報交換ができる場です。 五感を生かす、としばらく前から言われていますが、オフィスのどのエリアも、照明と音響が特に大切です。ICTや、オフィス機器はワイヤレスが基本で、個人で使う、手に持てるツール以外は、幼稚園の教室にある手を洗うエリアなどのように、部屋の一角に集中して置かれると思います。 間接業務は、80%は外部委託になると思われます。社内に残る20%は、内部のニーズを理解し、外部との橋渡しとなるコーディネーター の役割になります。間接業務を20%以上外部に出すと、会社のブランドを社員の中で保つことが難しくなると予測されます。 以前多様化の鏡のようなグローバル企業の人事部長にインタビューをした際、「私たちは、好きな人たちと一緒に働くために毎日会社に来る」と言っていらっしゃったことがとても印象的でした。そういえば、私もそうだったなぁ、と思いました。企業に属するということはそういうことなので、ワークプレイスの雰囲気は、視覚的な部分だけではなく、自然とそれらが総合的に感じられるようなものとなります。 「自然」というのは、ワークプレイスとは、企業のリーダー、役員、管理職の立ち振る舞いを見て、社員がそれらに反応して形成される、企業文化が可視化されたものだからです。2010年代の進んだワークプレイスとは、夢を、生きがいをビジネスとして運営する企業が作るものだと思っています。 ...
- 2008年07月18日 23:24 | コメントなし
- フリーアドレス性オフィスとうつ病
- 「どのオフィスの移転も改装も、上手くいったと言うに決まっているじゃないですか。何千万円、何億円を使って移転、改装するんですよ。経営判断したんですから失敗したなんて言えませんよ。」と知り合いとの話になった。 ビジョナリー・ピープルにあったが、World Health Organizationは、2020年には、人が働けなくなる病気2位はうつ病になると予測しているそうだ。 未だにぞくぞくとフリーアドレス性のオフィスにして上手くいったという事例が後を絶たない。企業の経費節約の手段として、これからもしばらくはフリーアドレスが増えていくだろう。 その反面、フリーアドレスは生産性を下げる、フリーアドレスは一部の人間をうつ病にしてしまう、という声を現場でよく聞くようになってきた。 先日イベントでお会いしたかたと話していた時に、ある大企業がフリーアドレス性導入事例のプレゼンをしたところ、質疑応答の最初の質問は、「お宅の会社のうつ病の比率は何パーセントですか?」だったとの事だ。 私の個人的経験からいうと、モバイル化もフリーアドレス性も、その対象者にはかなりストレスがあるし、 ある面で効率が良くなっても、効率が悪くなる面もある。仕事の効果としては、良くなったのかはっきりと分からない。動き回れることは便利だが、自席というベースがないということは、場所で会話や仕事の中身を記憶させることができないので、「落ち着く」という感覚があまりない。人によって違うが、一般の日本人の思考や認知パターンを理解することが大切だと思う。以前一緒にプロジェクトに参加させて頂いた方が、19歳から21歳ぐらいまでの思考、行動、認知、社交パターンが一生続く、と教えてくれた。だから今の若手と、IT社会前の人たちとは動きも考え方も違う。 人が企業の運命を左右させるわけだから、今やフリーアドレス性オフィス対一人一席の効率・効果のしっかりとした調査・研究をせずに、安易なワークスタイルを選択し、オフィスコスト削減はするべきではない。 ...
- 2008年05月31日 20:14 | コメントなし
- 文化との関係
- DEGWの新サンフランシスコ拠点に、以前日本で一緒にワークプレイス・プロジェクトをやったコンサルタントに会いに行った。まだサンフランシスコ支店をスタートしてから間もなく、家具もリースもの、書類も資料も床に置いてある。天下のDEGWも新しい支店はこんなスタート。社員は10人弱で男性は1人!凄いね、男性1人だけ?と言ったら、笑ってもう1人入ってくるよ、と言う。 元気の良いDEGWの方たちと今の仕事、これからやりたいこと等色々楽しく話した。その中で、地域によってオフィスの傾向が違う話があった。例えばアメリカでも西海岸と東海岸では考え方が違う。一般的に東海岸は伝統的な金融機関が多いせいか、キュービクル...
- 2007年10月05日 08:19 | コメントなし
- 働く女性のリーダーシップ: 何故「女性リーダーシップ」を分けて扱うのか
- この頃女性リーダーシップについての勉強、セミナーに続けて参加しています。 私自身、そもそも「女性」リーダーシップと言うのが、「障害者」、「被害者」のように差別的に聞こえて嫌だったんですが、最近はそうではなくて、実際男性とカラダの構造が違い、それによって思考も違う部分も出てくるので、「女性」のリーダーが更に活躍できるよう、もっと社会貢献できるようにというテーマでポジティブに捕らえるようになりました。 もう少しカラダ、思考という部分を説明します。女性のカラダ・ニーズは明らかに男性と違います。子どもを産むためにカラダがデザインされていて、その仕組みは男性と違いますし、それに関係する思考の変化が自動的...
- 2007年06月07日 17:49 | 2つのコメント
- 訪問者達:新しいバージョン
- プロジェクト工房の事務所で仕事をしていると、色々な人たちが声をかけてくれる。 「ここは印刷屋さんですか?」 「何か売っているんですか?」 「カフェ?」 「何やさんですか?」 昨日は新しいバージョンを追加。 開いているスライドガラスの外に立った20代後半ぐらいの女性:「あのぉ」 須田:「はい?」 女性「ここはギャラリーですか?」 須田:(へぇ~、こりゃ新しいバージョンだ、と内心思いながら)「いいえ、違いますよ。」 女性:「デザイン事務所ですか?」 須田:「2階はデザイン事務所ですけどね。ここは経営コンサルティング事務所です。」 女性:「そうですか・・・。」 一瞬たってから 女性:「あのぉ」 ...
- 2007年05月31日 16:33 | コメントなし
- いつワークプイレス改革をするべきか
- いつ、どういった時にワークプレイス改革をするべきか? 応えはいたって簡単です。ワークプレイス改革は企業の理念、ビジョン、目標に向けて行う仕事が、現在あるワークプイレス(工場、事務所、他)では効果的、効率的に行えなくなった時にワークプレイス改革をするべきです。もちろんレイアウト変更や、美しくすることもそれが目的で行っても良いですが、漠然と企業内の変革を起こしたい、理念、仕事のプロセスを考えないで人の働き方を変えたいというのはお金ばかりかかり、ビジネスとして意味がありません。 もしも今ワークプレイス改革を考えていらっしゃるのであれば、是非そもそもうちの会社は何をしなくちゃならないのか?から始めて下...
- 2006年08月12日 17:08 | コメントなし
- グーグルのオフィス創りから学ぶ
- ビジネスパートナーでよく面白いネタを知らせてくれる人がいる。その方からグーグルのオフィス創りが見れますよ!凄いですよ!というメールを頂いた。私はいつもの早とちりで、私達が一緒に創ったオフィスと同じプロセスだし、そんなに凄いですか?というレスをしたところ、「凄い」というのはグーグルが自分達のオフィス創りのプロセスを見せるということです、と答えが返ってきた。 なるほど、確かに世界で大騒ぎされている商品(サービス?)で知られているグーグルが、イノベーティブな商品を生み出し続けるために作ったオフィスの中身やそのオフィスを作ったプロセスが見えるようにしてしまったということは凄い。私の「凄い」の意味は、グ...
- 2006年07月11日 23:26 | 1つのコメント
- 何故表参道に行く気がしなくなったのだろうか?
- 表参道ヒルズの話になった。実は私は仕事関係でしょっちゅう表参道に行くが、一度も表参道ヒルズに入ったことが無い。「あそこ、入りたいとも思わない。何故か避けたい気持になる・・・。」と私が言うと、「あそこは観光エリアですからね。僕も前は何であんなにしょっちゅう表参道に行っていたのか分らない。」と相手が言った。誰かがあそこは90年代のアメリカのショッピング・モールだ、スケール感が悪い、と言っていた。そうかどうか分らないが、確かなのは、行く気にならないという事。 新しく作られた多くのワークプレイスもこんな反応を起こしていないだろうか?キレイだけど、機能が良いというけれど、好きになれない・・・。そういえば...
- 2006年07月05日 02:38 | コメントなし
- 腰痛に効く椅子
- 明けましておめでとうございます! 寒い冬ですが、自宅のそばに一番寒い時期に開花する蝋梅が素晴らしい香りを放ちながら咲いています。未だに年賀状を書き続けていますが、リラックスした良いお正月です。じっと座って年賀状を書いていると、この間頂いた腰痛に効く椅子のリクエストの事を思い出しました。 ここ数年間オフィスチェアで良いものがあらゆるメーカーから出ていますが、腰痛に効くという呼ばれ方をしているチェアもあります。でも働き方から考えると、ずっと座っているという事が自体が問題ですよね。 私自身ずいぶんと昔ですが腰痛に悩まされ、結果背骨の手術をしたりなので、腰痛の辛さは良くわかります。ちょっと前まで日中は...
- 2006年01月02日 00:40 | コメントなし
- 最先端のオフィス、次世代オフィスというイリュージョン
- 私のキャリアが長くなったという証拠なのでしょうか?この頃最先端のオフィス、次世代オフィスという言葉を聞いたり、見たりするだけでウンザリするようになってきました。それでも、学ぶことは沢山あると思い、話に耳を傾けてみたり、資料に目を通してみたりしています。問題は、どの話を聞いても、どの図を見ても過去10年間で聞いたことのある内容の焼き直しに思える事です。 家具屋はレイアウトの話をし、IT屋はハードウェア又はソフトウェアの機能の話をし、FM(ファシリティ・マネジメント)屋は数字の話をします。都心にオフィスを持つ企業は必ず最低限のオフィス・スペースを借り、先端のワーカーは、会社の働く環境よりも外部の働...
- 2005年12月21日 16:20 | 2つのコメント
