場創りにかかる時間

今日は同僚の依頼でワークプレイス創りに関してクライアントとディスカッションを行った。最初は乗り気ではなかったけれど、結局話し出したらのめり込んだ。(いつものことですが・・・。)

そこで、「スチールケースさんでは、この形のワークプレイスになるまで、どのぐらいかかりましたか?」という質問があった。私は即座、「6年かかりました」と答えた。そうだ。この形になるまで、まずはトップの強い意志があり、最先端のワークプレイス創りにコミットメントがあった。そして、徐々に働き方に合わせてITやデザインを変えてきた。短期的に一挙に変えたわけではないのだ。

今日読んだ『五輪書』に、地道かつ真剣な練習の積み重ねの大切さが語られていた。『Mastering』も、『木のいのち、木のこころ』も、その他の私が大事にしている、何回も読み返している幾つかの本にも、何かを極める時には、短期的な試みではできないとある。意味のある大きな事をするには、考え、調節し続けることしかない。

実行者達は、こんなにはっきりと語り、書いているのに、私達はビジネスに関しては何か大切な意味があり、大きくて素晴らしいことが短期間にできるという錯覚にかられることがよくある。場創りもそうだ。本社ビルを建てるから、働き方を変えなければいけないからと、ワークプレイスの物理的な部分を変えて、中にいる人達が変わることを期待する。

物理的な部分が変わることは影響はある。でも順序がさかさまなケースが多い。場創りが成功するのは、人が自分達の方法、働き方にあった場を創ろうと試みるところから始まる。個人的には、人を変えるために、一挙にワークプレイスを極端に変えたところで成功した事例はまだ見たことがない。

2 thoughts on “場創りにかかる時間”

  1. 木のいのち木のこころ 1/2

    最後の宮大工として知られた西岡常一氏が語る体験や教訓をまとめたこの本を読んでみた。 中学生の時に、西岡氏の書いた文章を最初に読んだ。国語の教師で、勤務している学校はおろか町外にまで名が知られていた体育会系暴力教師に紹介されて読まされた(しかし彼のギャグ…

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  2. 木のいのち木のこころ 2/2

    この本についての感想の後半を。感想にするべく努力します。 西岡氏の話を物語る口調には独特のものがあって、思慮に富んだ発言が無くてもついつい読んでしまう。何故か、と考えると答えは簡単で、彼の話はものすごくわかりやすいのだ。内容が単純なのではなく、深い洞察…

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