フリーアドレス、ホットデスク、ホテリングの測定:使用率

面白そうな場創りの話は、すぐに実行してしまう友達と昨日会って、また一緒に盛り上がった。彼は、建物を建てる、またはビルを改装して主にオフィスを作っている。そして、現時点では、その作ったものの効果を測定することについてリサーチをしているとの事だった。

色々と話したことろ、ホットデスクやフリーアドレス、ホテリングで測定として意味があるのは、使用頻度だという結論になった。仕事の時間短縮に関しては、基のデータがしっかりとしたものでなければ意味がない。満足度も基の質問事項とデータがきちんとしていなくてはならない。使用頻度であれば、入居後のデータをまじめにとっていれば、分かりやすい。使用頻度が低く、空席が多い場合はバツ。たとえば空席率が平均30%以下であればマル。

半端なやりかたではここまでは測定できない。しかし社員300人の会社でさえ都心の新しいビルでは年間オフィスリースに5億円前後払いつづけていることを考えると、企画、測定にあるていどの予算を割いてあたりまえなのではないだろうか。

2 thoughts on “フリーアドレス、ホットデスク、ホテリングの測定:使用率”

  1. 「企画・測定にある程度予算を割いて当たり前」大賛成です。

    しかし・・・
    上記の話は「効果測定」が、誰にとっての効果なのか、ということを明確にしておかないといけないと思います。 創って使わせる側か、使う側か。 使わせる側は、空席率が低ければ「おお、金が無駄になっていない」と思うかも知れないけれど、使う側は、込み合う時間帯に空席が無くて、待ったり、他に行かされたりしたら不満を感じるのではないでしょうか? 

    又、空席率で計るとなるとオフィスの在籍人数に比べて比較的少ない座席数にすれば、自然と空席率は下がるのではないでしょうか? これってそういう単純な問題とは違うんでしょうか?

    使う側の満足度・生産性を捨象するなら、机を小さくして出来るだけ沢山の席を狭い空間に作り込めば、経理・財務の数字的には良い結果になるでしょうが、それでは賃料の何倍にも相当する人件費の有効利用にはならないだろうと思います。

    300名の企業のオフィス賃料が年間5億円だとしても、人件費は、一人平均2,000万円とすれば60億円に該当しますから、(5/60*100=8.33)という計算で、一人当り生産性が8~9%上昇するなら、倍の賃料を支払っても良い、ということになろうかと。
    (但し、ここでも「生産性」の向上率測定という難題がありますが)

    数字として出し易い、測定し易いものに飛びついてしまうのは良くある傾向ですが、時によっては危ういことでもある、と私は考えています。 オフィス空間の生産性って、本当に測定が困難なもので、世界中でその分野の人達が七転八倒している、そしてその一人が私でもある、ということを踏まえても。

    須田さんとお友達の会話の中で、どういった条件設定で空席率の低さ(30%未満)が良い、という結論になったのか文脈が分かっていないので、見当違いなことを言っているのかも知れません。 もしそうだったら、御免なさい。

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  2. 丈太さん、非常に大切なコメント有難うございます!

    ざっくりと書いてしまうと、本とうに真剣に考えられる方々には色々と疑問が出てくるばかりの内容です。

    簡単に測定して30%以下の空席率、というのでは何を量っているのかさっぱり分からないですね。いくつかの測定方法を見てきて、測定の定義が非常に大切だということにたどり着きました。空席が少ないというだけではなく、調査員が人の出入りにも気をつけていて、入ってきてもうろうろして出て行ってしまうのか、席に荷物がおいてあるのに人は座っていないということがある際、それも記載しておき、更にその人達は会議室に行っているのか?カフェで打ち合わせしているのか?等フォローする。調査員にしっかりとその辺を伝えておかないと、意味の無い測定になること間違い無しです。

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