去年からザ・ディヴィジョンのお手伝いをしています。1月16日には、東京21世紀クラブでエクスペリエンス・デザインについてザ・ディヴィジョンのデビッド・トング氏がセミナーを行いますが、楽しみです。

デビッドのプレゼンテーション、レクチャーを聴くたびに、又その際の質疑応答のたびに凄い学びを得ているので、本当にラッキーだと思っています。先週某日本企業で同じセミナーを開催しましたが、そこで私が感じたのは、デビッドが教えてくれるエクスペリエンス=ブランド、ブランド=エクスペリエンスのシンプルな基本は、実は全てのビジネス事項に通じているという事でした。

例えば、掛け算を覚えるには、九九の非常に単純な覚え方があります。ただ呪文を唱えるように覚えるということ。日本人はこれについて何とも思っていませんが、昔アメリカ、ジョージア州小学校の文部省グループ視察の際通訳をしていた時、アメリカ人小学校教師が、九九という概念を始めて知り、なんと素晴らしい手法だろう!と絶賛していた事を覚えています。1988年のそのジョージア州公立小学校では掛け算を教えるそういったシンプルな基本が無かったのです。

デビッドはIDEOが一番クリエイティブだった時期にそこで大活躍したデザイナーの一人ですが、手法としてビジネス問題点を殆ど何でも解決できる九九のようなシンプルかつ効果的なものを持っているんだ!それをこうやって誰にでも惜しみなく教えてくれている!と感激とショックの混ざった気持ちを味わいました。

パナソニックの原器の考え方や、日産のインテリア作りプロセスにも貢献したということで、凄い人だなぁ、と思っていたところ、実は私がスチールケースにいた頃大変感化されたコミュニティ・ベース・デザイン手法作りプロジェクトのキーメンバーだったという事も先日判明し、感激しました。今後の私のワークプレイス・コンサルティング・プロジェクトにも参加してもらおうと思っています。

ワークプレイス創りも、非常に多くの要素があるため、とても複雑で、その複雑さのためにそもそも何のためのワークプレイスか、という事を忘れてしまい、効果の無いワークプレイスができてしまいがちですが、今後デビッドから学んだシンプルな考え方をしっかりと使っていこうと思っています。もちろん基本はシンプルでも、時間をかけやらなくてはならないことは山のようにあることを忘れてはならないと思っています。結局ワークプレイス・デザインはエクスペリエンス・デザインです。