「経営目標はトップの意思ー集団の心をどう燃えさせるか」

ワークプレイス創りのプロジェクトは、必ず経営目標と繋がっている。オフィス改装も、移転ももの凄いお金が必要とされる。利益から全て差し引かれるその金額。税金対策としても使えるが、出費することに変わりは無い。利益を倍増させるための投資となり得るが、大企業が出費を上回る利益を生むワークプレイス・プロジェクトにするためには、もの凄い戦略力、企画力が必要となる。

ただ、チェンジ・マネジメント的な要素が大きければ、出費は有意義さのバランスを持つことができるケースが多い。

久しぶりに稲盛和夫氏の『実学:経営と会計』を開いたところ、次のページが目に付いた:

[質問] ・・・目標を決めるとき、トップダウンでいくべきか、ボトムアップでいくべきかも問題です。トップダウンですと「与えられたもの」と思われますし、ボトムアップですと、前年の水準から少し上げて持ってくるという程度のことしか考えてくれないということになるものです。何を重視して、どうやって目標を決めていかなければならないのか、ポイントを教えてください。

[回答] 経営目標はトップの意思ー集団の心をどう燃やさせるか
・・・経営というのは、人間の集まりをどうするかということです。ですから経営は人の心の動きを抜きにして語れませんし、また人の心を無視して経営はできません。
 目標設定の問題はまさに人の心をどうするかの問題です。
・・・つまり、目標が高いか低いかをどう判断するのか、トップダウンで決めるかそれともボトムアップでいくか、というような発想で考えるのでは、決して優れた経営はできません。
・・・問題は、目標値の高い低いではありません。まずは、経営者としてあなたが「こうありたい」と思う数字を持つことです。経営目標とは、経営者の意思そのものなのです。そのうえで、決めた目標を社員全員に、「やろう」と思わせるかどうかなのです。
・・・「人の心をどうとらえるのか」が、経営において一番大事なのです。これは何も企業の経営者だけの問題ではありません。学校の教師であれ、野球の監督であれ、人の集団である組織があれば、その中にいる人の心理はどうなっているのか、それはどうすれば動かせるのがわかっていることが大事なのです。
・・・まず社長の方から働きかけ、いざ目標として「今年は倍やろう」と言ったときに、周りの者が「一緒にやりましょう」と自然に言うような雰囲気をつくることが必要なのです。
 人間は誰だって新たなものに挑戦し、現状を打破したいという気持ちを心のどこかに必ず持っています。今あることの延長でやっていくだけではつまらないと思う心を持っているのです。
・・・しかし思い切って大きな目標を立てる場合は、やはりそこに大きな商機というものが存在するものでなければなりません。
・・・中国の古典に「天の時、知の利、人の和」という言葉がありませすが、多くの者が自ら飛躍を求め、目標に向かって進むようになると、例え冷めた見方をする社員がいたとしても、いつのまにか会社全体にその目標へ向かって進もうという気が起こってくるものです。要は心理の問題なのです。たとえばあらかじめコンパでも開いて、これからは何か違ってくるという雰囲気をつくっておかなければならないのです。

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