ビジネス・ツールとして日常場面をビデオに録画する

友人がコーチングのトレーニングで自分がコーチングしている所を録画するセッションの話をしてくれた。そこで、ビデオを見ることによって自分の振る舞いや動きが外からどういうふうに見えているのか始めて分り、沢山の学びと成長に繋がるという話になった。アメリカNBAで歴史的な優勝記録を残したLAレイカーズのコーチだったパット・ライリー氏のWinner Withinが、ビデオが試合や一人一人の選手の分析とそれに基づく改善と戦略にどれだけ大切な要素か語っている。また、Riley氏は何故ビジネスの世界でビデオをふんだんに使っていないか理解できないとも言っている。

ワークプレイス作りの際、定点観察ビデオを撮る事があるが、それをやる金額的な余裕を見ているプロジェクトは極まれだ。だが、ビデオを撮ると人の動き方や働き方が良く分り、どういった事が問題になっているか言葉で説明するよりも、問題になっている所をビデオで見せると理解してもらえる。現状商品開発、研究のような場面以外で日常のビジネスでビデオに近い手法を使っているのはコールセンタービジネスだと思う。席に鏡を置き、電話で対応をしている際スマイルしているかチェックさせる。又、電話の応答が録音されていたりする。これらの手法が定着しているのは、効果があるからだろう。

パット・ライリー氏が言うように、ビジネスのあらゆる場面でビデオを使う事を勧めたい。営業の得意先訪問。社内会議。(どれだけ何も決めないで時間ばかりとっている会議があるかショックを受ける企業が多い事だろう。)プレゼンテーション。部下へ支持している場面。ビデオを見ることによって問題点を認識し、アクションが取りやすくなることは確かだと思う。

2 thoughts on “ビジネス・ツールとして日常場面をビデオに録画する”

  1. ユーザビリティの世界でも、「セルフフォト法」という観察手法がありますね。「セルフ・・」なので、正確には、オフィスでも家庭でも、食べてるものでも、観察しているのは写真(やビデオ)を取っている被験者ですが、被験者がどんなものにどう関心を持つのかを、撮影された写真やビデオを分析し解明しようとするわけです。某社の実験では、被験者にヘッドマウントカメラを装着してもらって、オフィス内を歩いてもらう・・ということをしました。自席からコピーコーナーのようなところまで行ってもらって、コピー機をどう操作するかを見たんです。
    考えてみれば当たり前のことですが、コピー機を使う人はコピー機を正面からは絶対に見ない、ということが確認できました。(視点が高いので) でも現実は、コピー機をデザインしているデザイナーは正面からの絵ばかり描いているんですが(^^;)

    いつも関心をもちつつブログを拝見させていただいております。

    失礼しました。

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  2. 松原さん、コメント有難うございました。ブログを読んでいてくださるとの事、光栄です!

    セルフフォト法効果的ですよね。そういえばセルフフォトで定点観察に極近いものができるデバイスで、一昔前に首に携帯電話をかけていたような形で、数秒ごとにスナップショットを取るものがありますよね。以前それを装着しているITコンサルタントの方がいました。今度商品開発研究の際それを使ってみる提案をしてみます。

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