ここ数日間工業デザイン研究者のFirsthandのMatt Marsh氏(マット・マーシュ)と仕事をして思ったこと。人は自分の仕事の価値について分かっていないケースが多い。私もそうですが。私も最近まで、これをするからこれだけのお金を頂こう、と思っていました。いつ気が着いたか、何故気が着いたかはよく覚えていませんが、最近は、人は価値があると思ったものに、その価値に妥当と思った分だけお金を出します。だから、いくら自分はこのくらい請求したい、と思っても、企業のお金の決定権を持っている人たちがその価値がないと思っていたら、絶対無理。その人たちを説得することはできますが、その人たちにアクセスすることは困
Category: インダストリアル・デザイン
プレ・お花見会
2月11日に前回のエントリーを書いてからつい今週末まで、毎日30分単位でスケジュールがびっちり入っている日が週の殆どでした。今やっと少し考える余裕ができました。 上記の写真は、今日私達のオフィスの2階から撮ったものです。桜の木のタイプもあり、早咲きの桜かもしれませんが、今日の時点でもうほぼ満開でした。今週金曜日にお花見会を開催するのですが、まだ少しは桜が残っていますように!
イケアの成功
イケアが横浜市港北区にオープンしたのは9月。自宅から自転車で45分ぐらいで行けるので、オープン直後に訪問して依頼遊園地に行くような感覚で何度も訪問しています。行く度に楽しませてもらい、行く度に私が今注目しているビジネス概念と照らせ合わせて納得しています。特に物販のマーケティングに関しては、隅々まで私の学んできた理論と合っているので、そのような発見もイケアの訪問の楽しみの一つです。 エクスペリエンス・デザイン; お客さまが五感を使って楽しめる。部屋の中での使い方を見て、触って、匂って、味わって感じることができる。(聴く、が少し弱いかも。)又、訪問前、訪問後もウェブ、カタログ等を通じて長く楽しむこ
経験経済・トランスフォーメーション経済
Frontiers of the Experience Economy AUTUMN 2003 • BATTEN BRIEFINGS A quarterly discussion of innovation, entrepreneurship, and business change One way to determine what business you’re in is to consider what you charge for: If you charge for raw materials, you’re in commodities; if you charge for ph
エクスペリエンス・デザインの基本はシンプル
去年からザ・ディヴィジョンのお手伝いをしています。1月16日には、東京21世紀クラブでエクスペリエンス・デザインについてザ・ディヴィジョンのデビッド・トング氏がセミナーを行いますが、楽しみです。 デビッドのプレゼンテーション、レクチャーを聴くたびに、又その際の質疑応答のたびに凄い学びを得ているので、本当にラッキーだと思っています。先週某日本企業で同じセミナーを開催しましたが、そこで私が感じたのは、デビッドが教えてくれるエクスペリエンス=ブランド、ブランド=エクスペリエンスのシンプルな基本は、実は全てのビジネス事項に通じているという事でした。 例えば、掛け算を覚えるには、九九の非常に単純な覚え方
イームズ・オフィス
1980年代のはじめに、私はカリフォルニア州ヴェニス、ワシントン・ヴルヴァード901番地のイームズ・オフィスを訪ねた。その時、私は、学生のような改革の理想を機能的で日常的な実用品として評点することに成功した人たちに会っているのだ、と感じた。レイ・イームズは髪をまとめてまるでバイエルン人のように装い、輝くように微笑み、快活な声でよくしゃべる人で、入り込んだ迷路のような室内に私を案内した。ロビーから図書室をよこぎって工房へ入ると、そこはさまざまに区分けされていて、通りすぎざまに、インドのイメージでいっぱいの世界へまた時にはサーカスへとふいに連れ込まれたように感じた。まるで展覧会でも開催されている
「開かれた力の場」
余白とは 空白のことではなく、 行為と物と 空間が鮮やかに響き渡る 開かれた力の場だ。 それは作ることと 作らざるものがせめぎ合い、 変化と暗示に富む 一種の矛盾の世界といえる。 だから余白は 対象物や言葉を越えて、 人を沈黙に導き 無限を呼吸させる。 リ・ウファン (Lee Ufan) 今の日本のオフィス(ワークプレイス)環境には、余白がありません。ぎちぎちに作ってしまうから、変化に対応できないのだと思います。
この場にそぐわないもの:音楽だけが違う!
外人さん3人を連れて、和食がメインの居酒屋に行った。インテリアの設えは快適。タバコの煙は来ない。食事は美味しい。サービスもフレンドリーでてきぱきしていた。では何が問題なのか?音楽!延々とカーペンターズの曲がBGMでかかっている。外人さん達から、「日本ってこういう場所ではカーペンターズの音楽がかかるものなの?」と聞かれた。「ううん!でもよーく考えると、少なくとも東京のレストランで、雰囲気も、食事も、サービスも良くても思いっきり音楽が外れているっていう場所を、私自身沢山経験しているなぁ」と答えた。ようするに、そこの音楽の意思決定者にとって、音楽は自分と客の好みは同じ、または音楽なんてマイナーな事だ