ロンドン英国図書館について2年前にエントリーした。プロジェクト工房チャンネルに映像も載せた。あの時、ロンドン英国図書館が時代のあるべきワークスタイルの形だと思った。その後、幾つかの図書館をウェブ上で紹介させて頂いてきた。そして、今回は米国サンノゼ州立大学を訪問し、ワークプレイスの姿は「図書館」から、「図書館を中心とした大学のキャンパス」であるべきだろうと思うようになった。企業のオフィスでの仕事全てを考慮すると、今や先端の研究を行っている大学のキャンパスをお手本のすれば良いと思う。 中心は図書館で、面積も、機能も最も充実している。全ての情報がここで得られ、資料、データの入手だけではなく、その資料やデータを見ながら他の人達と話し合い、アイデアを出し、新しい知識を作るというプロセスを可能にする場と仕組み。ロンドン英国図書館のようなセッティングで、基本オープンだが情報によってはアクセスの制限をする。個人作業、グループ作業、だれでもいつでも作業、講演の場。食べ物、飲み物へのフリー・アクセス。誰でもがどこでもアクセスできる無線LAN。親切なライブラリアンが知りたい情報と繋いでくれる。セキュリティ・ゲートがついており、誰でも入れるが、貸し出しの手配をしない限り、開けたり、持ち出したりできない。 企業のオフィスという枠組みを外し、人が活き活きと働く、知識が流れ、アイデアが溢れ出る場という観点からワークプレイス作りを考えてみては如何だろうか? 他図書館エントリー参照: 千代田区図書館 ロンドン英国図書館 アカデミーヒルズ六本木ライブラリー
Category: ワークプレイス:セキュリティ
ワークプレイスのセキュリティとは
そろそろ報道されるようになってきた過剰なセキュリティ問題
日経ビジネス企業・経営ウェブページで「過剰な個人情報保護が社会を分断する」という記事を読んだ。やっと過剰なセキュリティについて報道されはじめたな、と思いながら。 今や多くの大企業オフィスに入る際、空港での入国審査でも通っているような気になる。見かけで威嚇する軍服みたいな制服のガードマンがビルの入り口周辺で見張っている。どんなに受付で感じの良い方が対応してくれても、まずビルに入ると証明されるまで疑われている、という事だ。五感を生かしイノベーションを促進する、などと言っても、人間は敏感だから、入り口でこういった体験をしてから入った場所の中では、見張られているという感覚はそこを出るまで残る。近代的オ
何のためのセキュリティ?
セキュリティーの捕らえ方が日本とアメリカとちょいと違う。日本においての第一の理由は、社内のアイデアや情報が間違ってでも外部の人に盗まれないため。アメリカにおいての第一の理由は、危険人物を進入させないため。つまり、身の安全のため。 でもWYUKIさんとも話していたのですが、今やどのようにオープンにできるかがイノベーションの鍵だと思うのです。日本の大企業のセキュリティーは、ようするに外部のアイデアも中に入れない行為ともなっています。自分達のアイデアを第三者と検証することができない。ということは、どんどん独りよがりの会社になって行くということなんじゃないかなぁ。歴史は繰り返す。高い壁を立ててこもる人
個人サイトの充実化
半年ぐらい、ウェブで情報収集するということはあまりしていなかった。余裕が無かったせいもあるかもしれない。ここ数日前から久しぶり(ホント久しぶり!)にまたウェブで気の向くままにサイトからサイトと読み漁っていて、半年間で個人サイトが充実したことに驚いた。ブログの力は凄い。 驚き、喜んで間もなく思ったのは、ここしばらくの間、大企業のトレンドで、個人サイトを会社から見れないようにしていること。まったくなぁ・・・。セキュリティーのために社員は刑務所レベルにチェックが厳しいがんじがらめのビルで働かせ、情報収集でもっとも現場に近く新しいものが溢れるほどある個人インターネット・サイトから守る。大企業はこのまま