ワークライフ、ワークプレイス、コミュニケーションにショッキングな統計

つい先ほど音声無しで見た動画です。Did You Know? (ご存知でしたか?)というタイトルですが、考え方に共鳴しました。知識がボーダレスになっている今、どの国出身の人材が今後社会に大きなインパクトを与えるか、そしてICTが人類の今後を変えることを深く考る必要性がある、という観点から語られています。 現在のブロードバンド・インターネット浸透率が1位の国はバミューダ、米国は19位、日本は22位という面白い統計が観れますが、2010年に必要とされるトップ10の職種は、2004年には存在しなかったものという統計はショッキングです。現在の学生たちには、ほんの数年先に必要とされる職業について教えられない。テクノロジーも、数年後には仕事でどんなICTを使いこなさなければならないか検討もつかない。 私たちは既に、変化できるもの、学び続けられるもののみ生き残れる時代に生きているのでしょうか。 情報源: http://twitter.com/minhaaj

社内コミュニケーション

1月末にはサステナビリティ、2月にはチャリティとワークスタイルと、過去1ヶ月半ほどで3つの異なるトピックで人が集まり意見を交し合うイベントの企画、運営、実行を行いました。その合間に、社内コミュニケーション・プロジェクトに4件携わりました。こうやって改めて振り返ってみると、自分の仕事がオフィス空間という限られた場作りから、多次元の場作りに移行しきったと感じます。 場作りとは、深いコミュニケーションを作る事だと思います。現在は、社内コミュニケーションが問題になっているという企業が後を絶ちませんが、社内コミュニケーションを改革するには、ビジネスとして社外との繋がりを理解しなければなりません。トピックに興味のある人たちだけが集まるイベントを最初から最後まで見届けるプロジェクトをこなしていくうちに、そのように考えるようになりました。 2月末に開催した「ワールド・ワイド・ニュー・ワークスタイル・コンファレンス」のシーンはこちらからご覧頂けます:  ビデオ 写真集

IDEOのセミナーがどなたでも受けられます!しかも東京で!

IDEOの知り合いからメールがありました。日本能率協会を通じて、一般の方々に「独創的かつ現実性の高いアイデアを導くための観察を通じた仮説構築(ビジネス・エスノグラフィー)」の手法セミナーが誰でも受けれるようになったとのことでした。 やっと日本でも一般者向けにこのようなセミナーがスタートしたと聞いて、私は飛び上がるほど嬉しいです! それなりの参加費用はかかりますが、今までは有名な大学のデザイン部や、大企業の開発、デザイン部の研修でなければ受けることのできなかった貴重なイノベーションの基になる教育です。価値は十分にあると思います。ワークプレイス作りの関係者にとっても、このセミナーを受けることは基本だと思っています。私自身2002年スチールケース社員の頃、ワークプレイス・コンサルティング教育の一環としてこのような研修を受けました。それ以来、プロジェクトの際必ず使っている手法です。トム・ケリー氏の「発想する会社!」を読んで感動された方もご興味があると思います。 セミナー詳細、申し込みはこちらから → 日本初のビジネス向けエスノグラフィ実践講座 ヤッホー、ブライアン!教えてくれて有難う!

2010年代の進んだワークプレイス予測

成功する企業の次世代のワークプレイスとはどんなものか。これは人気のあるトピックです。ここで、私の個人的観点をお伝えします。 成功する企業は、社員と外部委託先を上手く組み合わせて運営します。そのような企業は、オフィスの情報セキュリティゾーンを高、中、低に分け、中のセキュリティゾーンエリアを一番大きく取るでしょう。 その中のセキュリティゾーンエリアとは、社員と外部委託メンバーが共創するグループ作業エリアです。社員は社内にいる時間はこのエリアで一番長い時間を過ごします。ここは幼稚園や保育園の教室の形と機能がそのまま大きくなったようなものですが、グループ間には1800mm ぐらいの高さの可動式間仕切りがあり、ホワイトボードや、ピンアップ機能を持ちます。 高セキュリティゾーンエリアは、各席が目隠し程度のパネルで囲まれた個人席になります。各席は狭いでしょう。でも狭さは問題になりません。ここはレポートや提案書を書いたり、じっくりと資料を読んだりする集中作業の場なのですから。イメージとしては、漫画喫茶のブースのようなものです。 低セキュリティゾーンエリアは、誰でもが入ってこれる場所受付、ショールーム、カフェエリアとなります。ショールームは企業ミュージアムとしての機能も持ち、この低セキュリティゾーンエリアは学びのアミューズメント・パークのようなしかけになっています。会社のブランドや、顧客に対する姿勢が演出されています。このエリアは、セキュリティの低い打ち合わせや、ちょっと立ち寄った社外の人たちとお茶を楽しみながら情報交換ができる場です。 五感を生かす、としばらく前から言われていますが、オフィスのどのエリアも、照明と音響が特に大切です。ICTや、オフィス機器はワイヤレスが基本で、個人で使う、手に持てるツール以外は、幼稚園の教室にある手を洗うエリアなどのように、部屋の一角に集中して置かれると思います。 間接業務は、80%は外部委託になると思われます。社内に残る20%は、内部のニーズを理解し、外部との橋渡しとなるコーディネーター の役割になります。間接業務を20%以上外部に出すと、会社のブランドを社員の中で保つことが難しくなると予測されます。 以前多様化の鏡のようなグローバル企業の人事部長にインタビューをした際、「私たちは、好きな人たちと一緒に働くために毎日会社に来る」と言っていらっしゃったことがとても印象的でした。そういえば、私もそうだったなぁ、と思いました。企業に属するということはそういうことなので、ワークプレイスの雰囲気は、視覚的な部分だけではなく、自然とそれらが総合的に感じられるようなものとなります。 「自然」というのは、ワークプレイスとは、企業のリーダー、役員、管理職の立ち振る舞いを見て、社員がそれらに反応して形成される、企業文化が可視化されたものだからです。2010年代の進んだワークプレイスとは、夢を、生きがいをビジネスとして運営する企業が作るものだと思っています。

現場から学ぶ

hirocさんからご紹介頂いた(hirocさん、感謝!)職人学を読んで、今まで私が散々お世話になってきた職人さん達のことを思った。 カーペットタイルの営業をやっている時に、売った物件にカーペットタイルの工事が入る際必ず現場に行った。カーペット施工の職人さんたちに支持をする立場になり、そこで初めて図面と現実の差を知った。ショックだった。何故こんなうそっぱちの図面で仕事をさせるのか?これが当たり前の世界だということは分かったけれど、今でも何故入った人が怪我をしたりしなければ、現場で色々と不都合があっても設計者、デザイナーは許されるとかいうのが不思議だ。いい加減に商品を作っているメーカーも。それを売

コンテンツの差かプロデュースの差か

昨日のセミナーと、今日のある企業の全社員大会における発表、パネルディスカッションの差は凄すぎる。両方とも立派なコンファレンス用の場で開催された。コンテンツにおいては両方良かったと思う。でも最初は、コンテンツの差だと思った。それだけプロデュースのしかたに差があったのだ。参加者を盛り上げるためのビジュアル、音楽。テンポの良い男女ペアの司会。 一般企業の人間はパフォーマンスがあると引いてしまうと考えているイベント担当者は案外多いのではないだろうか?それは先入観に基づく決め付けだと思う。人は大人数いるとふるまいが変わる。それを旨く利用して学びや交流を図ることができる。 ビジネスの場における、プロのプロ

仕事の共通点

テレビ東京の朝の子供番組で、フローレンスナイチンゲールの話があった。31歳で家族の反対を押し切って看護学校に入学したという。そして、トルコでの戦場病院にて病院での死亡率を48%から3%に下げた。40歳で「看護のこころえ」を書き、そこでは看護での3つの大切な要素が挙げられていた。 1. 患者をよく観察する。 2. 患者の精神面を重視する。 3. 環境を重視する。 これを見ながら、仕事ってみんなそうなんだなぁ、と思った。少なくとも、私が今まで携わってきた場作りは、これそのものだ。でも、仕事だけではなく、すべてのことに対してこれは当てはまる。新しい国に慣れることでも。恋愛でも、。 ちなみに、これらを

「トマトの借りはブラジャーで返す」

「トマトの借りはブラジャーで返す」というメルマガのタイトルが面白そうな響きだったから読んでみた。 読んでみると、あまり興味の無い記事だったが、そのタイトルの面白さの余韻と、文章が上手くまとめられているということで、全部読んだ。 暇なわけでもないのに、、その時点で全く興味のないものに読むために時間を費やすまでさせる言葉の力って凄い。暇でもないのに時間を費やしてしまうというと、テレビもそうだ。超くだらない絶対興味が無い内容の番組。でもついていると見てしまう。消すか、他の部屋にいくか、背中を向けるかしない限り、見てしまう。 あんなくだらない番組作るのを辞めさせろー!と言いたくてこれを書いたのではない

家族と組織の関係

小宇宙だと思った。 私はよく知り合いに、私は社会性からいうと重症なハンディキャップがあると説明する。一人っ子というだけではない。9年前に次男が誕生するまでは、4人家族なんてなったことがなかった。その前までは、自分の家に帰ると、静かな部屋で大半の時間を一人で自由に過ごした。家庭内で姉妹と競争なんてする必要もなかったし、もともと物欲はあるほうではなかったけれど、欲しいものは何でも簡単に与えてもらった。とにかく人と何かを解決しなくてはならないということは、家庭内で経験したことは無かった。だから、学校、社会に出ても、何か人と解決しなくてはならない時は、ひたすら避けるか逃げるかをしてきた。 私の社会性を

「当たり前」を学ぶ

日経BP IT Proのメルマガで、ビジネス・スクールに通うITエンジニアたち」というヘッドラインに興味を持ち、記事を読んでみた。ビジネス・スクールに通うITエンジニアたちがなぜ経営を学んでいるのか,また仕事を行う上でどのように役立っているのかを取材したものだが、 あるITエンジニアが「経営の仕組みを学んでいなかったらと思うと,ぞっとする・・・これまで自分が作るシステムがユーザー企業の経営にとってどんな意味を持ち,どのように役に立つのかが分かっていなかった」と語ったとの事を読んで、逆に今だにこんな当たり前のことを理解しようとしないでシステムを作っている人たちが大半なのかと愕然とした。 場創りの

ワークライフのバランス

今朝午前7:00から電話会議があった。サンフランシスコ、シカゴ、ロンドン、東京にいる人達が集まるから、全員の時間を考慮すると7:00になってしまった。 出張の時以外で、朝6:00の電車に乗るなんて中々無い。今朝はちょっと寒かったけれど、気持ちが良かった。私が乗った電車にはお行儀の良い男子高校生が多く乗っていた。いつも多摩川を越える際の眺めをとても楽しみにしているけれど、いつもの朝の通勤だと外がよく見える時と見えない時がある。さすがに早朝の電車は込んでいなかった。そして、今朝は多摩川を越える時に、まだ明るくなりきっていないブルーグレーの空に真っ白な富士山がふんわりと見えた。東横線は、新丸子駅と多

アイデアが生まれる一瞬

イノベーションのもとになるアイデア創りを促進するということが私とクライアントとの間でよく話し合うトピックです。時々事務所で働いていて、あ、これ、これ!という一瞬がちょくちょくあります。4月26日のエントリーにもその瞬間についてのものでしたが、昨日もそんな楽しい、私の大好きな一瞬がありました。 マーケティングのエリアの、今出張している大野さんの席で電話をした後、新しいプロジェクトこれなんだけどーと傍にいた水野さんと関さんにちょっと言ってみました。へぇー、ほぉーと反応してくれて、ちょっと話をしていたところ、水野さんが思いついて、「ちょっと、これ見てみる?」と言って今購入を検討している水槽と熱帯魚の

セレンデピティ

先日横浜中央図書館にインドの本を返しに行った際、子供達に何か借りようと思って子供の本のエリアをぶらついてみた。子供の本を探しているはずが、ついつい自分の興味のあるトピックの本を手にとって、読んでいた。夫を雑誌エリアにほったらかしだった!と思い出し、急いで何冊か子供の本を選んだが、小学校上級生用の、リビングストン発見隊という本は、自分で読むために借りた。 以前英語のエントリーにも書いたけれど、リビングストンについてのドキュメンタリーをテレビで見て以来、ずっと興味を持っていた。彼の人生は、アフリカ人を救うためにキリスト教を広めるために捧げられていたのに、実際は奴隷狩りの人達に道を作ってしまったとい

生活するための収入を得る

金曜日の偕楽園きれいでしたね。 水戸は東京以上に寒かったから、まだ梅も7部咲き。 でも、昨日うちの周りの桜が咲いているのを発見! 季節の変わり目の話や、お天気の話しをするくらい、 この頃人と会って話しをする際、新しい働き方の話しが トピックとして良く出てきますね。 今や日本でも新しい働き方をしている人達が結構いる。 オフィス、カフェ、自宅、取引先、電車の中全てが 働く場であり、ソロの仕事の効率は自宅がベスト、 オフィスや取引先は情報共用の場、カフェは開眼の場、 電車は読書の場、考える場という働きかた。 フェイス2フェイスのコミュニケーション、 メールにおける確かな文章におけるコミュニケーション

点と点をつなぐ線

今日一緒にランチに集まった方々には 予想通り刺激を受けました。 いや、それっておとなしすぎる表現かも。 今日集まった面子には凄い可能性があって、 タイミングと組み合わせ方によって、 ものすごい化学反応を起こすかもしれない。 ワクワク、ドキドキです。 大野さんが言っていた、「点と点をつなぐ線」 という表現頂きです! これから自分の仕事を説明するにあたり、 大いに使わせて頂きます。 Thank you, thank you, thank you! 広尾に戻って来てから、佐藤さんから教えてもらった ワークプレイス・ラーニングについてのインタビューや、 そこからクリックしたコミュニケーション& コラボ