ワークプレイス:2006から2016へ パート1

経営コンサルティングで、イノベーションを促進するためのワークプレイス作りのスペシャリストとして経営陣から現場まで携わってきた上での、あくまでも現場志向のワークプレイス・シナリオ・プラニング的な観点によって現在から10年先のワークプレイスの変化を語る。現在の入り口は文化人類学、エクスペリエンス・デザイン、マスメディア、需要と供給であり、将来のローカライズされた社会でのワークプレイス発展では、ウェブ2.0も含むマスメディアの力が更に広大すると共に、政府の都市計画が大きく影響する。 ワークプレイスは効率、効果を促進するものだが、それはあくまでも企業理念、目的、目標が明らかで社員がそれに向けての活動を

いつワークプイレス改革をするべきか

いつ、どういった時にワークプレイス改革をするべきか? 応えはいたって簡単です。ワークプレイス改革は企業の理念、ビジョン、目標に向けて行う仕事が、現在あるワークプイレス(工場、事務所、他)では効果的、効率的に行えなくなった時にワークプレイス改革をするべきです。もちろんレイアウト変更や、美しくすることもそれが目的で行っても良いですが、漠然と企業内の変革を起こしたい、理念、仕事のプロセスを考えないで人の働き方を変えたいというのはお金ばかりかかり、ビジネスとして意味がありません。 もしも今ワークプレイス改革を考えていらっしゃるのであれば、是非そもそもうちの会社は何をしなくちゃならないのか?から始めて下

ワークプレイス、ワークスタイルはさほど進化しない

日経BPニュース:アラン・ケイ氏が描く未来のパソコン像(前編) 2006年06月19日 13時16分 ―― コンピュータ技術の進歩にはめざましいものがありますが。 果たして、そうだろうか。必ずしも進歩していない部分もある。例えば、メモリのデータ転送速度はさほど高速化していない。また、マイクロプロセサも、依然としてシングル・プロセサのアーキテクチャから脱却していない。これは、技術的な問題というよりも、コンピュータ・ベンダーが大きな変化を望んでいないからではないだろうか。 ワークプレイス、ワークスタイルに影響を与えるものは心理的要素だ、行動学だ、やる気だ、と色々とまくし立てている。 今日日経BPサ

SECIプロセスを使って場を構築する方法

野中先生はあらゆる成功している企業を観察することによって知識創造のSECIモデルを見出しました。その後長年の間多くの人たちがそのSECIモデルを使ってそれぞれの企業の知識創造について語ることができるようになりました。SECIモデルは知識創造プロセスの診断ツールとして大変有効です。 SECIモデルはツールとして大変有効なので、このツールを使ってオフィスの構築ができないかという試みを行ってきましたが、現時点では、あくまでも有効な診断ツールとしてのみという結論に達成しています。オフィス構築の過程でSECIモデルを持ち出すところは次の場面となります: ・ その企業のオフィスは何をするところかを決めた後

「経営目標はトップの意思ー集団の心をどう燃えさせるか」

ワークプレイス創りのプロジェクトは、必ず経営目標と繋がっている。オフィス改装も、移転ももの凄いお金が必要とされる。利益から全て差し引かれるその金額。税金対策としても使えるが、出費することに変わりは無い。利益を倍増させるための投資となり得るが、大企業が出費を上回る利益を生むワークプレイス・プロジェクトにするためには、もの凄い戦略力、企画力が必要となる。 ただ、チェンジ・マネジメント的な要素が大きければ、出費は有意義さのバランスを持つことができるケースが多い。 久しぶりに稲盛和夫氏の『実学:経営と会計』を開いたところ、次のページが目に付いた: [質問] ・・・目標を決めるとき、トップダウンでいくべ

最先端のオフィス、次世代オフィスというイリュージョン

私のキャリアが長くなったという証拠なのでしょうか?この頃最先端のオフィス、次世代オフィスという言葉を聞いたり、見たりするだけでウンザリするようになってきました。それでも、学ぶことは沢山あると思い、話に耳を傾けてみたり、資料に目を通してみたりしています。問題は、どの話を聞いても、どの図を見ても過去10年間で聞いたことのある内容の焼き直しに思える事です。 家具屋はレイアウトの話をし、IT屋はハードウェア又はソフトウェアの機能の話をし、FM(ファシリティ・マネジメント)屋は数字の話をします。都心にオフィスを持つ企業は必ず最低限のオフィス・スペースを借り、先端のワーカーは、会社の働く環境よりも外部の働

一般社員の意見をワークショップで吸い上げる

コールハースの件名さに感激して半場興奮状態にあった聴衆は、講演後の質疑応答で次から次へと質問をし始めた・・・。 ・・・コールハースが、さすがに疲れてしまったのかしばらく口をつぐんでいる間に、聴衆たちが口々に議論を始めてしまったのだ。しかもその議論が、氷柱を組み上げたような鋭利なコールハースの論理とは似ても似つかぬ鈍いものだった。発言はいろいろあったが、総じていうと現代人の生活には自然が欠けているといったような論旨で、それが案の定、「自然=安らぎ=都市の中にも緑を」といった安直な方向へ流れていったのである。  世界経済フォーラムの参加者は、あるレベル以上の知性の持ち主だろうから、高度な理論に支え

復帰しました

104日ぶりに復帰しました! ここに書くことに対するフォーカスが自分でも良く分からなくなっていたので、多分もうウェブ上で私が経験したことや、考えている事を発信する意味はないだろうなぁ、とまで思いながらも、ウェブからこのサイトを削除をしないまま3ヶ月以上経ちました。また書こう、と思ったのは、まずは自分がウェブでの情報をフルに活用していることと、結構多くの知らない人たちがトピック別に検索した上でここに来てくれているのがずっと続いているいうことでした。最近公式の場で紹介頂いた際、このサイトのオーナーとして紹介頂いたことも影響しました。 ここ一年間ワークプレイスに関しての仕事は、レイアウトや、デザイン

非効果的なワークプレイスが多い理由

「美女は三日見たら飽きて、ブスは三日見たら慣れるから、うちのマヤも大丈夫よ」と18年前USペンシルバニア州に当時1歳の娘を持つ友人が言った。私から見たらマヤちゃんは十分可愛かった。でも、お母さんは他のハーフの女の子たちと自分の娘をくらべていたのかもしれない。とにかく面白いことを言う人だなあ、と思い、ずっとその言葉を覚えていた。 ワークプレイスもそうだなぁ、と今日ふと思った。ワークプレイスは効果的かつ美しいところは1年いたら飽きて、非効果的かつきたないところは1年いたら慣れる。少なくとも私自身以前スチールケースで働いている頃、最初はその良いデザインと快適さに感激していたが、1年もたつとそれが当た

コンセプト

今日、パーツセンターの中にある自分達の事務所エリアを創らなくてはならない、という方々を、私のずっと携わっているプロジェクトで結果が出ている企業にお連れした。そこには少なくとも月に1回ぐらい3年間通っているが、訪問の対応をして下さる予定の担当者が忙しくて少し遅れて来るということだったので、待っている間に3年前にたてたそのワークプレイスのコンセプトのプレゼンを引っ張り出して私の方からプレゼンした。プレゼンしながら、感心した。作られた場所は、コンセプトを建ててから2年後に着工した場所だったが、オリジナルのコンセプトに忠実に作られていた。 きちんとしたコンセプトを、分かりやすい形で提示していれば、ちゃ

視覚と聴覚を生かす

 「神経の活性剤を埋め込むには、視覚よりも聴覚を利用した方が簡単だ。医学の世界では、書き言葉を理解するほうが、話し言葉よりも29パーセント余慶に時間がかかるといわれている。・・・  目は見たものを覚えるという動きでは、あてにならない。警察の捜査活動で最も混乱して困るのは、同一の事件に関する複数の目撃者の証言が一致しないことがよくある、ということだ。ただし、人が口にした佐護のひとことだけは、たとえそれを真剣にきいていなかったとしても、思い出せるものだ。・・・  目から入った情報は脳の画像を記憶する領域に入り、一秒以内に消滅する。耳から入った情報は、音の記憶領域に入り、それが消滅するまでにはほぼ5

働く環境(ワークプレイス)作りでは誰がリーダーになるべきか

今まである程度の数のワークプレイス作りプロジェクトに携わってきた。その間、あらゆる分野で素晴らしい成果を挙げてきた方々の伝記もどんどん読んだ。そこで最近本当に分かった。何事も、最終決定権を持っているリーダーが働く環境作りのリーダーで無い限り、本物の場作りはできないのだ。スポーツのコーチ、企業の社長、市長、学長。何か成果を成し遂げたい時には、目標がある。目標はリーダーの強い思いだ。その目標を達成するためには、ハードではヒト、カネ、モノが必要で、ソフトでは人が取り扱う情報と知識をハードなものに変えるための時間、プロセス、場が必要だ。リーダーはそれらの本質を理解し、これら全ての項目をどのようにして使

働き方にあったワークプレイス創り

さんざん言われている。会社によってワークプレイスのニーズ、ありかたは違う。そこまでは一般的に受け入れられてきているようだ。でも、部署によってワークプレイスのニーズ、ありかたが違うというのはどうだろうか?ある程度の大きさの企業(100人以上)になると、ほとんどそれはまだ受け入れられてない。理由は、総務部が全面的にコントロールすることによって、管理が楽になるし、目に見えてコスト効率が良く、一括管理がしやすいからだ。でもそれはファイナンス・バランスシートを見ていて、簡単に測定できるものだけを見ているとそうなる。 開発部、マーケティング部、営業部、総務部、物流部、購買部、コンサルティング部が皆同じサイ

社内コミュニケーションとムダ話しのはき違い

またか・・・。つい一週間前に、「サロン」の大切さについて書いたばかりだ。今日読んだ本は、それに対しての警告のように私に語りかけた。 イノベーションにはコミュニケーションが大切だ!それは確かな事だ。仕事を進めるためには、コミュニケーションが必要だ。学びにはコミュニケーションが鍵となる。これらはどうだろうか? コミュニケーション・エリアをオフィスのど真ん中に作りましょう!と私が言うと、サボるやつもいる、と言う人達は少なくなかった。でもイノベーションにはコミュニケーションが絶対必要です。学びにも。そうでしょう?と返した。 ここ数年の間、オフィスの中にコミュニケーションスペースと言って、ちょっとしたオ