『クラスターはまた、企業や大学などにある知識を外部に知らしめ、知識の変換を奨励する「場」ともなる。』 日本の産業クラスター戦略にあったこの文章を読んで、そうだ、と思った。でも、昨今のセキュリティーの更なる強化で、大切な交流がかなり減っている、ということが気になる。特に研究所などでは気軽な交流という雰囲気はまず無い。必要なときには何があろうと交流はするだろう。問題は、気軽にできるかどうか、だ。 全く飛んでしまうかもしれないが、この頃若者たちの恋愛は難しいと思う。気軽に出会える場所がないから。合コンだと、本当の意味でのお気軽さはない。だから発展のテンポが変だ。研究者との間、研究者と開発者とユーザー
Category: 空間経済学
空間経済の実態
ITの進展と都市の重要性
学者の友人から「ワークプレイス(組織論)、FM、戦略論、都市計画を統合した内容です」との紹介を受け、たまにはきちんと勉強をしようと思い早速『日本の産業クラスター戦略』を購入した。手ごたえのある内容で、非常に嬉しい。 第6章 空間経済学の観点から見た産業クラスター政策の意義と課題 より ITは情報を内包している素材を伝達・処理するための手段であるが、それを解釈して利用するのはあくまで豊富な知識を有する人間である。一方、知識創造活動には、多様な知識労働者間のフェース・ツー・フェースの対話を通じての相乗効果により生まれる、「知識外部性」が決定的に重要である。とくに、明確化された「形式知」はITを用い