IDEOと京セラの共通点

2年ほど前にIDEOの経営システムを知ってから、自然の法則と合った経営システムだと思っていた。先日稲盛和夫氏の実学:経営と会計を読んでいたら、京セラが根本的にずっと以前からIDEOと同じ経営システムで運営しながらも、あそこまで大きな会社に育ったという事を知って、たまらなく嬉しくなった。

私は京セラが急速に成長して大きくなっていく組織を事業展開に合わせて小さく分割し、各組織が一つの経営主体のように自らの意思により事業展開ができるようにした。これがアメーバ経営とよばれているものである。各アメーバはそれぞれがプロフィットセンターとして運営され、あたかも一つの中小企業であるかのように活発に活動する。そのリーダーには、上司の承認は必要だが、経営計画、実績管理、労務管理などの経営全般が任されている。アメーバ経営とは、社員一人一人が自分のアメーバの目標を十分に把握し、それぞれの持場・立場でその目標を達成するために懸命な努力を重ね、その中で自己実現ができることを目指した、全員参加の経営システムなのである。 稲盛和夫の実学:経営と会計より

小さな会社でなければ自己完結型小グループの集団が素晴らしく機能するのではない。どんな大きな会社でも機能しえる。ただ大きな、大きな難関は、経営トップのフィロソフィーと生き様だ。稲盛氏は、「会社は決して経営者の指摘なり駅を追求する道具ではない。会社の指名は、そこに働く従業員一人一人に物心両面の幸福をもたらすと動じに、人類、社会の発展に貢献することである。」と説いている。世界の多くの企業は、少数の人間が金持ちになりたいからという原動力に動かされているのではないだろうか。私は個人的には、それを悪だとは思っていない。私自身アメーバ経営の下で仕事をしたいと思うが、どんな会社でも人に生活の糧を得ることができるし、人は学べる。今正義や正当性が盛んに語られている中、そのようなものに興味のない人たちや会社の事も十分理解し、リスペクトした上で仕事をすることも大切だと思う。

1 thought on “IDEOと京セラの共通点”

  1. 高収益企業のつくり方(4)

    著者: 稲盛 和夫
    タイトル: [実学・経営問答]高収益企業のつくり方

    会社が大きくなってくると、すべての部門を経営者一人で指揮することは難しくなってきます。そうなると、経営者は自分と同じように経営責任を負って、片腕となってくれる幹部がどうして…

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