日系大企業のコンサルタントとしてお仕事をされている方とお話した。現在携わっているプロジェクトでは、商品の製造に関しては社内で政治力のある人の意見で決まり、製造は能力の高い職人の技に頼り、製造目標はトップリミットに上乗せした数字になり、製造現場では、それは気合で作るんだ!とはっぱをかけているのが現状、という話だった。

話を聞きながら、失敗の本質で読んだ世界第二次大戦の日本軍の戦い方を思い出していた。勇気は十分にあった。個の能力は高かった。しかし大きな観点を考慮した戦略と、それに基づいた決定的成功要因とそれを達成するためのシステマチックなプロセスを作り、実践させることができていなかった。今日本でもがいている企業群は、この日本の文化の傾向を克服できないまま進んできたからだろうか。そして、この傾向を克服し進化できた日本企業がたとえ50年企業であろうと繁栄できているのだろうか。進化を遂げることができた企業は、どうやって変わってきたのだろうか。それとも、進化というよりも、最初の企業の文化が戦略とシステマチックなプロセスの実践だったのだろうか。