最終目的に達する結果を出すためのコミュニケーション

一昨年からずっと行こう、行こうと思いながら行けていなかったが、やっと上海に行ってきた。でも滞在したのはたったの1日。2泊したが、木曜日夜遅くに着き、金曜日のみ働き、土曜日朝早く現地をたったので、実質上1日いたようなもの。

上海は噂通り、めまぐるしい変化と発展が起こっている場所だった。たったの1日なので、正当な意見にはならないが、個人的には北京の方が好きだ。外人の目から見ると、北京の町並みの方が「中国」らしい。新しい建物も、何となく「らしさ」を強調しようとしているように見える。上海で目立ったダウンタウン高層ビルは、中国らしさよりも、個性を出す事に集中しているように見えた。

どちらにしろ、これだけのスピードで仕組み、建物、モノを作っていくとは凄い。友人のマンションに泊まったのだが、そのマンションエリアには現在3棟新しく30階建てのマンションビルが建てられていて、そこは一日1階づつ仕上がっているという。沢山のワーカーが入れ替わりながら現場は24時間体制で稼動し、夜中の2時に見ても、朝の8時に見ても、変わりなく動いていた。友人や、他の外人たちのコメントでは、中国人は共産党の傘下で長年過ごしてきたので言われる通りにはするが、言われないと動かない、でも支持には従う、というのがあったが、私が大変興味を持ったのは、どうすればあれだけの人たちが支持通りに動くのか、というところだ。実質上、凄いスピードでモノが作られている。世界の工場と呼ばれている中国。そこがベースとなり、新しく築かれている富にあわせて都市が新しく変化を遂げている。だれがこれだけの人たちを変化に向けて動かしているのか?どこからそのメッセージは発されているのか?現場にいる人たちが、国を運営している人たちや、財を成したい人たちの思惑通りに動くのは何故なのか?中国人にとってお金が人生で一番大切なことだという。でもその一番大切なものを手に入れるためには、良い仕事をするしかない。結果的には、精神論を最重視する日本と同じようにモノが作られ、街が変わり、ハングリー精神を持った人達は大小の成功を手に入れ、その成功の結果であるお金を注がれて育った子孫達は世代ごとに弱くなっていく。

この一連の流れにコミュニケーションがある。何かが凄い勢いで起こっている時のコミュニケーションはどのように伝達されているのか?日本の大企業メーカーの現地役員との密な会話をさせて頂いた際、中国ではどれだけF2Fコミュニケーションが大切か、という話をされた。何か大切な事を伝えるとき。何かを変えるとき。毎回会って話さなければならないという。きっとその役員がその直属の部下に伝えた事を、その下にも同じようにF2Fで伝達されていくのだろう。そしてそれをやっていながら、各部下達は、自分達の部下達が現場でどのようなことに落とし込めば成果が出るのかを考えて伝えるているのだろう。

戦後にマッカーサーの日本における政治変革の目論見が達成されたかは分らない。形としてはデモクラシーかもしれないが、人の流れはそうでないところもある。だだ日本が目覚しいスピードで国を立て直したように、現在中国では国が変化している。戦後の日本以上のスピードで。両国とも一般市民が生活を早く良くしたい、他の国に負けたくない、という気持ちが根底にあったからそれを達成するための手段として何かをする、ということだったから、成果が出たのではないか。

ようするに、コミュニケーションはビジョンを伝えると言っているけれど、それは双方にあって、リーダーも一般市民(社員)も早く何かを成し遂げたいと思っていなければ、結果を出せないのではないか。成熟した推進国では会社側が危機感を持ってビジョンを伝えているけれど、社員は快適な生活をしているからピンと来なかったり、別に急ぎたくなかったりする。会社が結果を出すようなコミュニケーションをしているところは、実は人事政策でリーダーと同じようなビジョンを根本的に持っている人たちが集まっているところかもしれない。

こうなると、コミュニケーション、コミュニケーションと騒いでいる企業の取り組みは今までと全く違った心理対応とその結果となる行動について考えなくては意味がないのだろうか。

2 thoughts on “最終目的に達する結果を出すためのコミュニケーション”

  1. 「成熟した推進国では会社側が危機感を持ってビジョンを伝えているけれど、社員は快適な生活をしているからピンと来なかったり、別に急ぎたくなかったりする。」と書いたが、的外れだと気がついた。会社は社員でできている。快適な生活をしている社員でも危機感を持っている人たちはいるし、大変なはずの部署にいながらもピンときていない社員もいる。

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  2. 天の時、地の利、人の和、という事で、タイミングが会わなくてはならないのでしょう。

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