去年まで、ファッション、携帯、IT機器、車等のデザイン研究のサポート依頼が海外の企業から結構多かった。今はそのような外資メーカーの委託が急に無くなった。3年前辺りから、韓国や中国が如何に進んできたか話は聞いていたが、先日知り合いのデザイナーから韓国のコーディネーターの紹介依頼を受けて、終に来たんだな、と感じた。年末、年始と米国に行き、2年前は日本のほうがインフラが進んでいたのに、少なくともサンフランシスコ、アトランタ、フロリダ北部の観光地は米国の方がインフラが良くなったと感じた。無線、無線、無線ブロードバンドが当たり前。そしてそのブロードバンドを使った一般人の働き方は劇的に変わっていた。学びからプロセスまで、ソフトの部分で変わっていた。
日本は奥が深い。日本は洗練されている。でも日本の一般社会ではイノベーションを感じない。一般教育でも社会人教育でも今までと同じ学びのプロセス。ITのソフト観点から一般生活に浸透しているものは殆ど無い。ニュースになっていたとしても、使っている人口は多くて数パーセント。米国、韓国のように早く、深くするための一般使用が当たり前になっているというのは今の所起こっていない。
1990年辺りの日本バブル崩壊時期でも私の携わってきたワークプレイス、モノづくりの業界でイノベーションは起こっていたように思える。景気は良くなったようだが、プロセスの変革が無いため私の周りではイノベーションが起きていない。
次はどういった形になるのだろうか?日本は謙虚に海外から学ばなければならないのだろう。私の仕事のサイクルは、また海外の学びを日本に輸入する役割にシフトしたようだ。
やはりそう感じましたか? 私も11月からSeoul, San Francisco, Londonと回って、特に携帯電話ショップ巡りをしたのですけど、見たのは韓国製がアメリカでならショップに並んでる1/2、UKでも1/4に拡大、またMotorolaがRAZRシリーズのデザインのせいで大躍進、そのかわり日本製携帯電話が全滅してることでした。(一応UKではSony Ericssonがそれなりにありましたが、あそこをSonyと見るかEricssonと見るか。しかも日本と同一機種はほとんど1種類のみ。) 日本は何か、本質的に大きな選択肢を見間違えたとしか考えないと、この事実は説明しようがない気がします。
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gtさん、早速のコメント有難うございます!ご紹介頂いたパロアルトのFry Electronics行ってきましたよ!ユーザーがしょっちゅう行っている電化製品のお店を色々と回りましたが、イケア・モデルですね。お店は遊園地。そこに無料で入場し、買い物をして楽しむ、というモデル。
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初めまして、つかだです。
ブログへコメントをいただき、ありがとうございました!
ところで、「イノベーション」。日本人に縁遠い言葉のように感じます。また、商品サイクルがあるように、国の盛衰にも同じようなサイクルがあるのではないでしょうか。
その要因を、遺伝子(プログラミング)の違いに求めたとき、それが国民性なのかと、ちょっとさみしくなりました。
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つかださん、コメント有難うございます!
>商品サイクルがあるように、国の盛衰にも同じようなサイクルがあるのではないでしょうか。
私もそう思います。15年ほど前、その当時の上司が言った言葉を鮮明に覚えています: 日本は明治時代開国してから50年で戦争大国になった。敗戦後50年で経済大国になった。あと50年かかって普通の国になれるのだろう。
そもそも「普通の国」とは何か、本当に「普通の国」になるのか天が知るのみですが、今は私達の時代なので、この時代にできる限りの事をしたいですね。
>その要因を、遺伝子(プログラミング)の違いに求めたとき、
遺伝子の違いで話始めると、何故変われないかとか、何故優位なのかという論理付けとしては正当に思えるかもしれませんが、そもそも遺伝子って沢山の要素を持っているので、過去を説明するために使う事があっても、将来をそれで決める事はできないように思えます。確かにさみしくなりますね。
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