以前持っている本のお気に入りを全て読み返したいと書いたが、それを今実行している。現在読んでいるのは、Michael LewisのNext: The Future Just Happenedだ。この前のエントリーで仕事が染みるということについて考えたが、インターネット社会ではそれの正反対が起こりやすいようだ。ローティーンのIQの高い子供達が、見よう見まねでロジックを学び、大人のプロレベルの仕事を見事にこなす。それが起こっているような分野(投資、法律、音楽物流等)は、よく考えてみると元々ちまたにそれらの知識が出回っていない不透明なもので、今はその不透明さを迂回することができるのかもしれない。だから、基が利益を追求するための機関であれば、子供がそのまどろっこしいシステムを無視しても当たり前だろう。頭が良ければそれで通ってしまうのがインターネット社会なのかもしれない。どの時代にもだます人、だまされる人両方山ほどいて、インターネット社会でもそれは同じ。ただ、顔が見えないからだますほうが子供でも気がつかないだけだろう。先ほどからだますなど、物騒な話しになってしまっているが、私としては良い意味で、子供でもロジックの能力があれば、インターネット社会では通じる真の実力社会に思える。

その点、モノづくりはそうはいかないのではないか。あきれるほど多くの要素がある。アイデアからモノをデザイン、設計する。その設計したモノを実際の形にして、予想した通りの機能を持たせる。そしてその生産プロセスを組む・・・。それはまだまだスタートであり、モノが実際に一般ユーザーの手に渡り、利益が上がり始めるまで沢山の人のもの凄い労力が必要だ。この複雑なプロセスを人を理解した上で総合的に動かすのは子供の社会的能力ではできない。才能がある子供でも経験を積む以外はない。Bill Gatesや、Linus Turvaldsもそうやって育ってきた。

ひとつひとつの単純作業としての仕事をマスターするには、技術的にそうとう難しいものでない限りそんなに時間はいらないかもしれないが、それらを組み合わせなくてはならない時、そして何人もの人に力を併せてもらわなくてはならない時、仕事が染みていないとまぐれでも中々できないのだと思っている。