入札の書類

現在参加している外資系オフィス移転プロジェクトのプロポーザルが昨日揃った。こうやって並べて見ると、各社のカラーが明らかなのが面白い。皆さんそれぞれ強みと弱みを持っている。

プロポーザルは、通常外資系建築関係企業のものが分かりやすい。場作りとしての成果をしっかり言葉で説明し、その事例をもっている会社が強く、外資系企業、又は外資系企業と関係の深いところがそれらを持っている。しかし、外資系企業は契約書から外れる事項となると、つっぱねてくる。それはうちの責任範囲にはありません、と。

日本の建築関係企業のプロポーザルは、ある面では大変すぐれたものを持っているが、通常全体面でクライアント側の目的をしっかり読み取りそれにあわせたクリアな提案をしてくる企業はあまりない。うちの強みはこういったところ、こんなに凄いんです、がんばります、といったノリだ。

ビジネス文化背景から考えるとこれは当然で、特に安全面での訴訟が多い建築関係では、外資の場合色々な文化の中でプロジェクトを成功させてきているから、誰にでもクリアするということが会社として身についている。日本の建築関係企業は、海外での経験が豊富でも、国内の物件は海外でのプロジェクトをやったことのない人達が担当するわけだからプロポーザルもパンチが効かないのだろう。まあ、通常日本だと紹介とか人間関係で事が進むわけで、その道で凄い成果を上げているところ数社にプロポーザルをお願いしようという発想すら無い訳だから、プロポーザルが弱いのも納得できる。また、たまに担当者が変わって、建築関係業界以外の人が責任のあるポジションについて、ベストから学ぼう、というスタートをきって入札式で建築関係企業を選ぶこともあるが、一度そこと関係ができると、そことべったりで積極的に他のオプションを勉強するということが無かったりする。まあ、新しいところとやるとなると、お互いのやりかたが身につくまで凄い労力がいるので、そんなに頻繁に色々なところとトライすることができないのも事実だ。

今のプロセスに参加しながら、また『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』を思った。この本のレビューにも書かれている、「グランドデザインがない」、「戦略的目的が曖昧」、「環境変化に対し場当たり的で、incrementalな対応しかできない」、「統合能力が欠如している」という弱さを、どうやって強さで克服するかがこのプロジェクトの鍵にになっているようだ。

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