やはり違った観点から同じトピックを見るということは大切だと思った。モダンリビング下田編集長の「住まいから学ぶ。オフィスのエコ」講演会を聴講した。
過去10年間ワークプレイス関係の講演会にはよく参加しているので、メモを沢山とるということはあまり無くなったが、今回の講演会では、ユーザー、クライアントへの説明のしかたや場のデザインに関して使えるものが多々あり、そのため久しぶりにびっちりとメモを取った。
ICT関係
「画面上の構成はどうしてもミスが多い。実際に紙となる絵の色校正は画面上ではできない。」
ペーパーレスが叫ばれていても、これは続く。
創造性をかきたてる空間
「日々移り変わる、眺めのあるオフィス。」
気持ち良さ、居心地の良さ
「グリーンの多さ。」
「屋外空間をいかに中に取り入れるか。内と外を繋げる工夫。」
「庭は屋根の無いリビング」 - ならば、ワークプレイスのインフォーマル・コミュニケーション・エリアも、庭でも良いのだろう。
「ロンドンの庭のトレンドとしては、土が少ない。プランターを使っている。プランターであれば、自由に動かせる。」 - 場のフレキシビリティだ。
「光をどう取り入れるか。抜けのある空間-光、空気、風」
「住みやすさ、心地よさは人間の体感によるので、大きければ良い、小さければ良いとはいえない。」 - 働きやすさも。
「暖炉のある庭」 - オフィスにはこれが必要だと思う。水槽と違ってケアの手間隙も少ないし、コストもそれほどしないだろう。焚き火を囲んで話すイメージで、暖炉を囲んで話す・・・。ステキだ!
コミュニケーションの促進
「ミーティングテーブルは丸。向かい側に座っている人とも繋がっている感がある。」
サステナビリティ(エコ)
「一度立てたものをいかに長く使うかが今後の課題。」
「美しいモノをつくる会社のショールームは美しい。」 - 美しいと大切に長くつかうということに繋がる。
「ささいなことだけど・・・と考えることから始める。」
「丁寧に暮らす。」
「グリーンが多いオフィスは空気がきれい、風邪が少なくなる。」
早速提案に組み込もう。
モダンリビングを購読するというのももちろんだが、編集部の皆さんの毎日のブログからも、沢山のワークプレイス作りのヒントが得られる。結局「ワーク(働く)」は「リビング(生きる)」の重要な一部であり、特に知識社会では、オフィスが住宅化し、住宅がオフィス化しているわけだから。