今朝午前7:00から電話会議があった。サンフランシスコ、シカゴ、ロンドン、東京にいる人達が集まるから、全員の時間を考慮すると7:00になってしまった。
出張の時以外で、朝6:00の電車に乗るなんて中々無い。今朝はちょっと寒かったけれど、気持ちが良かった。私が乗った電車にはお行儀の良い男子高校生が多く乗っていた。いつも多摩川を越える際の眺めをとても楽しみにしているけれど、いつもの朝の通勤だと外がよく見える時と見えない時がある。さすがに早朝の電車は込んでいなかった。そして、今朝は多摩川を越える時に、まだ明るくなりきっていないブルーグレーの空に真っ白な富士山がふんわりと見えた。東横線は、新丸子駅と多摩川駅との間で線路が丘をぐるっとカーブし、四季の丘の花と広い川、天気の悪い日にはおぼろな優しい風景、良い日は遠くの山々が見えて、そこを通るたびに嬉しくなる。
自由が丘で急行に乗り換えた時、先ほどまで見ていた西側の風景と反対の東側に立った。すると、ちょうどお日様が昇ってくるところで、ほんのり水色とオレンジ色のグラデーションになっている空に出てきた鮮やかなギラギラの太陽と会えた。
今朝は本も読まず、音楽も聴かず、眠気でボーっとしていたところで、素晴らしい風景を経験することができた。電車の中だったけれど、その風景を見ながら何度も深呼吸をした。ボーっとしていながら、ちょっと寒い車内の空気と風景を満喫しながらも、頭の中では仕事のこと、大好きな人達のこと、これからのことがぐるぐると回っていた。
場創り、ワークプレイスでの学びなどについて熱く語ることが多いけれど、自然を目の前にした時の想いは、人工的なものが誘発するものには及ばない。自然を体験するのは、別にバカンスでなくても毎日身の回りにある。場創りにも、ワークプレイス・ラーニングにも、このワークライフのバランス感覚が何よりも大切なのだと思った。