ビジネス論対経験

昨晩5年ほど前からお付き合い頂いている、ビジネスの第一線で活躍されている人気者の先生(と私は勝手に思っている)とお会いした。久しぶりにゆっくり会って頂いたのだけれど、マージャンで勝つ秘訣の話からビジネス論まで、相変わらず面白いお話をたっぷり聞かせて下さった。

何のお話をしていても、刺激があったけれど、特にビジネスの研究と実践の違いの話には同感した。ビジネスを分析するにあたり、研究者によって色々な分析や方法論が語られるけれど、それは結果を説明する手段であり、それを使ってビジネスを実践しても成功はしないという話だった。

その話をして思ったのは、人を組み合わせる事によってできる組織は、部品を組み合わせる事によってできる機械とは違うということだ。例えば、同じ部品を使って、同じ形に組み合わせれば、同じ機能の機械ができあがる可能性は高い。でもある組織で上手くいっているからといって、できるだけ同じ能力の人を集めようと思っても、まるきり同じ能力の人間なんてまずいない。教育や仕事の経験に基づいて何とか似たようなバックグラウンドといえる人たちを集めて組織を作っても、性格の組み合わせで組織のダイナミックが全く異なる。だから、ある会社で成功した方法論を他で使おうとしても、上手く行く可能性は極めて低い。だいいち、自転車でさえ乗れるようになるには、説明よりもとにかく実際乗って練習して体得しなくては乗れるようになれないのに、何故ビジネスの理屈を勉強しただけで、人間関係、業界状態、政治状況等の複雑なファクターに反応したビジネスで成功できると思うのか。

単純だけれども中々気がつかない根本的な事。私はベテランとはいえないけれど、大人として働き始めてから25年近くたって、やっと根本的な事が分かるようになってきたという感じがする。でも私はきっとまだまだ分かっていないのだろう。そう思うとへりくだった気持ちになる。分かる人は、若くから色々と理解でき、分からない人はいつまでも理解できない。

私は学びのペースが遅い。でも人気者先生のおかげで考える機会を頂いた。

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