革新的な、変革を促進するためのワークプレイスが作れない理由は沢山ありますが、まずは本当にそのような事をやったという人たちが極少ないからでしょう。殆どは、ロジックで始め、ロジックが上手く実行に移せない際プロジェクト・マネージャがアドリブでそれを実行に移す方法を作れないで妥協してしまい、特にそういった妥協はプロジェクトの最初の大変クリティカルな時期に起こるので、その後はもうどうしようもありません。 「できる」、と「わかる」の大きな違い。一般教育論として語られていますが、「時の流れに」というブログのエントリーを読ませて頂き、上記を思いました。
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気づいたこと
グーグルのオフィス創りから学ぶ
ビジネスパートナーでよく面白いネタを知らせてくれる人がいる。その方からグーグルのオフィス創りが見れますよ!凄いですよ!というメールを頂いた。私はいつもの早とちりで、私達が一緒に創ったオフィスと同じプロセスだし、そんなに凄いですか?というレスをしたところ、「凄い」というのはグーグルが自分達のオフィス創りのプロセスを見せるということです、と答えが返ってきた。 なるほど、確かに世界で大騒ぎされている商品(サービス?)で知られているグーグルが、イノベーティブな商品を生み出し続けるために作ったオフィスの中身やそのオフィスを作ったプロセスが見えるようにしてしまったということは凄い。私の「凄い」の意味は、グ
ワークプレイス、ワークスタイルはさほど進化しない
日経BPニュース:アラン・ケイ氏が描く未来のパソコン像(前編) 2006年06月19日 13時16分 ―― コンピュータ技術の進歩にはめざましいものがありますが。 果たして、そうだろうか。必ずしも進歩していない部分もある。例えば、メモリのデータ転送速度はさほど高速化していない。また、マイクロプロセサも、依然としてシングル・プロセサのアーキテクチャから脱却していない。これは、技術的な問題というよりも、コンピュータ・ベンダーが大きな変化を望んでいないからではないだろうか。 ワークプレイス、ワークスタイルに影響を与えるものは心理的要素だ、行動学だ、やる気だ、と色々とまくし立てている。 今日日経BPサ
「経営目標はトップの意思ー集団の心をどう燃えさせるか」
ワークプレイス創りのプロジェクトは、必ず経営目標と繋がっている。オフィス改装も、移転ももの凄いお金が必要とされる。利益から全て差し引かれるその金額。税金対策としても使えるが、出費することに変わりは無い。利益を倍増させるための投資となり得るが、大企業が出費を上回る利益を生むワークプレイス・プロジェクトにするためには、もの凄い戦略力、企画力が必要となる。 ただ、チェンジ・マネジメント的な要素が大きければ、出費は有意義さのバランスを持つことができるケースが多い。 久しぶりに稲盛和夫氏の『実学:経営と会計』を開いたところ、次のページが目に付いた: [質問] ・・・目標を決めるとき、トップダウンでいくべ
エクスペリエンス・デザインの基本はシンプル
去年からザ・ディヴィジョンのお手伝いをしています。1月16日には、東京21世紀クラブでエクスペリエンス・デザインについてザ・ディヴィジョンのデビッド・トング氏がセミナーを行いますが、楽しみです。 デビッドのプレゼンテーション、レクチャーを聴くたびに、又その際の質疑応答のたびに凄い学びを得ているので、本当にラッキーだと思っています。先週某日本企業で同じセミナーを開催しましたが、そこで私が感じたのは、デビッドが教えてくれるエクスペリエンス=ブランド、ブランド=エクスペリエンスのシンプルな基本は、実は全てのビジネス事項に通じているという事でした。 例えば、掛け算を覚えるには、九九の非常に単純な覚え方
イームズ・オフィス
1980年代のはじめに、私はカリフォルニア州ヴェニス、ワシントン・ヴルヴァード901番地のイームズ・オフィスを訪ねた。その時、私は、学生のような改革の理想を機能的で日常的な実用品として評点することに成功した人たちに会っているのだ、と感じた。レイ・イームズは髪をまとめてまるでバイエルン人のように装い、輝くように微笑み、快活な声でよくしゃべる人で、入り込んだ迷路のような室内に私を案内した。ロビーから図書室をよこぎって工房へ入ると、そこはさまざまに区分けされていて、通りすぎざまに、インドのイメージでいっぱいの世界へまた時にはサーカスへとふいに連れ込まれたように感じた。まるで展覧会でも開催されている
ひらめきました
幾つか仕事が重なっていて、精神的に張り詰めていた。キャロラインとマギーと仕事をするのは初めてだけれど、最初から3人でウマがあい、刺激しあいながら密に3日間過ごした後、4日目に「インスピレーション」の素となるから、ということでICCに行った。 古橋悌二氏の「Lovers」を体験して、その幽霊を見ているような感覚のビジュアル効果と人の存在自体の境界線に対しての疑問や、全ての肩書きが人から外れた本当の裸の状態になった時、人は全てLoversである、というキュレーターからの説明を聞いて、人の悲しく、美しい存在が心の深い部分を動かした。その後、体験した佐藤慶次郎氏の「Electronic Raga」は、
一瞬としてオフィスが与える印象
・・・また、顧客が自分のオフィスに入ってきた瞬間、その顧客が自分たちに何を期待してよいかを伝えるのは、気の利いた対応の仕方であり、同時に利益につながる方法でもある。 広告の天才たちが気づいている51の法則、ロイ・H・ウィリアムズ
TNプローブでの講演会:レム・コールハース
TNプローブスポンサー(参加させて頂き、誠に有難うございました!)のレム・コールハース氏のレクチャーを聞いて凄く印象に残ったこと、思ったこと: ー ハーバード大学の周辺のイメージを変えるために川の流れを変える?!凄すぎる発想!でもやってできないことはないし、面白い結果が出るんじゃないかなぁ。 ー EUのコンサルティングは、大きなブランディングだ。でっち上げるのではなくて、潜在しているものを見えるようにしてあげる。EUでは各国の特徴が一つ一つの船の帆のようなブランディングになる。 ー CCTVのゾーニングは各ユニットが大きすぎて、あのままじゃ機能しなくなるのがはやくなるんじゃないかな。経営的、
思い込み
今年の春に、知人を通じて凄腕と聞く工業デザイナーのデビッド・トングさんと、瀧口範子さんをご紹介頂いた。その時は私は勉強不足でお二人がどれだけ凄い人たちなのか知らなかった。瀧口さんがジャーナリストと伺っていたので、仕事の話になった時、「私はレム・コールハースの追っかけをしばらくやっておりまして・・・。」というお話があったのが記憶に残った。その時は、ぼんやりと、今度読んでみよう、と思っただけで、数ヶ月経った。 時々一緒に仕事をさせてもらっている榊田さんから、レム・コールハースのOMAやAMOの凄さを聞いたり、どこかから今ロンドンで開催されているOMAの話を聞いたりで、OMAとAMOの招待についてウ
IT使用の実態
先日知り合いからITビルシステム研究会の資料を送っていただきました。私は技術関係は全くウトいですが、このようなものがこれから大切になっていく分野だと感じました。 以前今後の車周辺のITの使われ方に関しての短期集中型研究プロジェクトに携わったのですが、日本の高級車オーナーの方々のオブザベーションをして面白いでしたよ!やっぱり実際のユーザーと話し、その方々の実際の使い方を見て確認しないと分からないと再度思い知らされました。言っていることと、実際やっていることは違うんですよね。そして本人達はそれに気がついていない。それは、有能な技術者や、会社の社長でさえも。人間って、本当に思い込みの激しい生き物です
新潟中越地震で被災した人々に対する義援物資の受け付けを
天災で仕事ができなくなるだけではなく、自分も家族も命でさえ危ない。 今日私は普通に子供達が学校に行く姿を見送り、夫と駅までカブに乗って行き、電車で恵比寿、地下鉄で六本木、広尾と一日仕事をした。お昼過ぎに、新潟に出張していたという友人からメールがあった: ところで一昨日昨日とsinatoメンバーとほか何人かのデザイナー友達とでジェームズ・タレルの光の館にいってきました。光の館は屋根があく光のインスタレーションが有名で今回もサイッコーにきれいでした。 今回は夜になべをみんなでカコモーと思い下山して食料買出しに行ったのですがその行った先のスーパーで・・・・ ドガアアアアアアアアン!!!!!! 文章で
面白い!使える!個人サイト情報
で、過去数日間で興味を持った個人サイトは: サカキダさんがデザインしたデザイナーズ・オフィス(ビジョン・オフィス)を見に行った際紹介して頂いた上原さんのサイトに紹介されていた『カリスマ体育教師の常勝教育』を購入して読んだ。自分の仕事にも、子育てにも凄く良い参考になったので、続いて『日本一勝ち続けた男の勝利哲学』も読んだ。この本は、書き下ろしだったということもあって、読みなれている文章書きのプロが書いた本のようにスムーズではなかったけれど、ごつごつとしていながら輝いている内容だった。数日前にも書いたけれど、カリスマ体育教師も、日本一勝ち続けた男も、トム・ピーターズの謳っているあるべき姿の人達だ。
個人サイトの充実化
半年ぐらい、ウェブで情報収集するということはあまりしていなかった。余裕が無かったせいもあるかもしれない。ここ数日前から久しぶり(ホント久しぶり!)にまたウェブで気の向くままにサイトからサイトと読み漁っていて、半年間で個人サイトが充実したことに驚いた。ブログの力は凄い。 驚き、喜んで間もなく思ったのは、ここしばらくの間、大企業のトレンドで、個人サイトを会社から見れないようにしていること。まったくなぁ・・・。セキュリティーのために社員は刑務所レベルにチェックが厳しいがんじがらめのビルで働かせ、情報収集でもっとも現場に近く新しいものが溢れるほどある個人インターネット・サイトから守る。大企業はこのまま
遅すぎることはない
成功している人達のストーリーを知ると、自分を振り返って情けなくなる。44歳でこれといって凄い成果は出してはいない。なんて普通なんだろう! 先日人の成長(大人になるとそれに伴う心理状況)について知り合いと話した。その方は現在38歳。大手企業で研究者として働いている。仕事が好きで、集中して仕事をする大切さを十分に理解されている。その反面、家族の一員としての責任もずっしり感じられている。考えてみると、私の知っている男性の方々大半が38歳の時に、同じような仕事と家庭状況にいられたと思う。 人の子供の頃の成長過程とそれに伴う心理状況は一般的に知られている方だけれど、例えば18歳以上の成長過程とそれに伴う