「直せません」

この時点でビジョナリー・カンパニー著者一員のJerry Porrasのビジョナリー・ピープルに出会えて本当に幸せでした。タイトル「Success Built to Last:Creating Life That Matters」自体はその辺にごろごろ転がっている軽い人たちが書いた軽い人生におけるつかの間の成功論のような臭いがしたので、Jerry Porrasが書いたといえども最初はかなり構えて読みました。一度あちこち飛ばしながら読んだ後、価値があると思えたので再度読み返してみたのですが、良かった!日本語アマゾンのレビューで凄さは分かりません。でも私がなんといっても敬意を持つのは、ここでの「成功

組織が必要になる時

エキサイト辞書で調べました: 大辞林 第二版 (三省堂) そしき 【組織】< (名)スル (1)組み立てること。また、組み立てられたもの。 「所謂劇を―する要素は何か/神秘的半獣主義(泡鳴)」 (2)特定の目的を達成するために、諸個人および諸集団に専門分化された役割を与え、その活動を統合・調整する仕組み。または、そうして構成された集団の全体。また、それを組み立てること。 「会社―」「社会―」「組合を―する」「議会を―する」 (3)生物体を構成している単位の一つで、同一の機能と構造とをもつ細胞の集団。動物では、上皮組織・結合組織・筋肉組織・神経組織、植物では分裂組織・永久組織などに区別される。

工業デザインの価格

ここ数日間工業デザイン研究者のFirsthandのMatt Marsh氏(マット・マーシュ)と仕事をして思ったこと。人は自分の仕事の価値について分かっていないケースが多い。私もそうですが。私も最近まで、これをするからこれだけのお金を頂こう、と思っていました。いつ気が着いたか、何故気が着いたかはよく覚えていませんが、最近は、人は価値があると思ったものに、その価値に妥当と思った分だけお金を出します。だから、いくら自分はこのくらい請求したい、と思っても、企業のお金の決定権を持っている人たちがその価値がないと思っていたら、絶対無理。その人たちを説得することはできますが、その人たちにアクセスすることは困

海外と国内の違い

たまにしか出張しないと、色々な新鮮なアイデアや考えの刺激になるので楽しい。この間の出張から帰ってきて、日本と海外の違いに敏感になっているが、今朝気が着いた1月21日の日経新聞表紙ページ下にある広告もそれだった。 「知的資産創造」とあった。Web2.0時代、IT消費、情報セキュリティ。全てが古臭く感じられた。出張で見てきたものに関して色々とウェブで調べているが、企業に関しては、当たり前のビジネス情報(会社のミッション、ビジョン、目標、ロードマップ、アニュアル・レポートとしての過去の実績)がしっかりとホームページで見れるようになっている会社が現場でも力強かった。それらのホームページで語られている言

革新的なワークプレイス作りができない理由

革新的な、変革を促進するためのワークプレイスが作れない理由は沢山ありますが、まずは本当にそのような事をやったという人たちが極少ないからでしょう。殆どは、ロジックで始め、ロジックが上手く実行に移せない際プロジェクト・マネージャがアドリブでそれを実行に移す方法を作れないで妥協してしまい、特にそういった妥協はプロジェクトの最初の大変クリティカルな時期に起こるので、その後はもうどうしようもありません。 「できる」、と「わかる」の大きな違い。一般教育論として語られていますが、「時の流れに」というブログのエントリーを読ませて頂き、上記を思いました。

グーグルのオフィス創りから学ぶ

ビジネスパートナーでよく面白いネタを知らせてくれる人がいる。その方からグーグルのオフィス創りが見れますよ!凄いですよ!というメールを頂いた。私はいつもの早とちりで、私達が一緒に創ったオフィスと同じプロセスだし、そんなに凄いですか?というレスをしたところ、「凄い」というのはグーグルが自分達のオフィス創りのプロセスを見せるということです、と答えが返ってきた。 なるほど、確かに世界で大騒ぎされている商品(サービス?)で知られているグーグルが、イノベーティブな商品を生み出し続けるために作ったオフィスの中身やそのオフィスを作ったプロセスが見えるようにしてしまったということは凄い。私の「凄い」の意味は、グ

ワークプレイス、ワークスタイルはさほど進化しない

日経BPニュース:アラン・ケイ氏が描く未来のパソコン像(前編) 2006年06月19日 13時16分 ―― コンピュータ技術の進歩にはめざましいものがありますが。 果たして、そうだろうか。必ずしも進歩していない部分もある。例えば、メモリのデータ転送速度はさほど高速化していない。また、マイクロプロセサも、依然としてシングル・プロセサのアーキテクチャから脱却していない。これは、技術的な問題というよりも、コンピュータ・ベンダーが大きな変化を望んでいないからではないだろうか。 ワークプレイス、ワークスタイルに影響を与えるものは心理的要素だ、行動学だ、やる気だ、と色々とまくし立てている。 今日日経BPサ

「経営目標はトップの意思ー集団の心をどう燃えさせるか」

ワークプレイス創りのプロジェクトは、必ず経営目標と繋がっている。オフィス改装も、移転ももの凄いお金が必要とされる。利益から全て差し引かれるその金額。税金対策としても使えるが、出費することに変わりは無い。利益を倍増させるための投資となり得るが、大企業が出費を上回る利益を生むワークプレイス・プロジェクトにするためには、もの凄い戦略力、企画力が必要となる。 ただ、チェンジ・マネジメント的な要素が大きければ、出費は有意義さのバランスを持つことができるケースが多い。 久しぶりに稲盛和夫氏の『実学:経営と会計』を開いたところ、次のページが目に付いた: [質問] ・・・目標を決めるとき、トップダウンでいくべ

エクスペリエンス・デザインの基本はシンプル

去年からザ・ディヴィジョンのお手伝いをしています。1月16日には、東京21世紀クラブでエクスペリエンス・デザインについてザ・ディヴィジョンのデビッド・トング氏がセミナーを行いますが、楽しみです。 デビッドのプレゼンテーション、レクチャーを聴くたびに、又その際の質疑応答のたびに凄い学びを得ているので、本当にラッキーだと思っています。先週某日本企業で同じセミナーを開催しましたが、そこで私が感じたのは、デビッドが教えてくれるエクスペリエンス=ブランド、ブランド=エクスペリエンスのシンプルな基本は、実は全てのビジネス事項に通じているという事でした。 例えば、掛け算を覚えるには、九九の非常に単純な覚え方

イームズ・オフィス

 1980年代のはじめに、私はカリフォルニア州ヴェニス、ワシントン・ヴルヴァード901番地のイームズ・オフィスを訪ねた。その時、私は、学生のような改革の理想を機能的で日常的な実用品として評点することに成功した人たちに会っているのだ、と感じた。レイ・イームズは髪をまとめてまるでバイエルン人のように装い、輝くように微笑み、快活な声でよくしゃべる人で、入り込んだ迷路のような室内に私を案内した。ロビーから図書室をよこぎって工房へ入ると、そこはさまざまに区分けされていて、通りすぎざまに、インドのイメージでいっぱいの世界へまた時にはサーカスへとふいに連れ込まれたように感じた。まるで展覧会でも開催されている

一瞬としてオフィスが与える印象

・・・また、顧客が自分のオフィスに入ってきた瞬間、その顧客が自分たちに何を期待してよいかを伝えるのは、気の利いた対応の仕方であり、同時に利益につながる方法でもある。 広告の天才たちが気づいている51の法則、ロイ・H・ウィリアムズ

TNプローブでの講演会:レム・コールハース

TNプローブスポンサー(参加させて頂き、誠に有難うございました!)のレム・コールハース氏のレクチャーを聞いて凄く印象に残ったこと、思ったこと: ー ハーバード大学の周辺のイメージを変えるために川の流れを変える?!凄すぎる発想!でもやってできないことはないし、面白い結果が出るんじゃないかなぁ。 ー EUのコンサルティングは、大きなブランディングだ。でっち上げるのではなくて、潜在しているものを見えるようにしてあげる。EUでは各国の特徴が一つ一つの船の帆のようなブランディングになる。 ー CCTVのゾーニングは各ユニットが大きすぎて、あのままじゃ機能しなくなるのがはやくなるんじゃないかな。経営的、

思い込み

今年の春に、知人を通じて凄腕と聞く工業デザイナーのデビッド・トングさんと、瀧口範子さんをご紹介頂いた。その時は私は勉強不足でお二人がどれだけ凄い人たちなのか知らなかった。瀧口さんがジャーナリストと伺っていたので、仕事の話になった時、「私はレム・コールハースの追っかけをしばらくやっておりまして・・・。」というお話があったのが記憶に残った。その時は、ぼんやりと、今度読んでみよう、と思っただけで、数ヶ月経った。 時々一緒に仕事をさせてもらっている榊田さんから、レム・コールハースのOMAやAMOの凄さを聞いたり、どこかから今ロンドンで開催されているOMAの話を聞いたりで、OMAとAMOの招待についてウ

IT使用の実態

先日知り合いからITビルシステム研究会の資料を送っていただきました。私は技術関係は全くウトいですが、このようなものがこれから大切になっていく分野だと感じました。 以前今後の車周辺のITの使われ方に関しての短期集中型研究プロジェクトに携わったのですが、日本の高級車オーナーの方々のオブザベーションをして面白いでしたよ!やっぱり実際のユーザーと話し、その方々の実際の使い方を見て確認しないと分からないと再度思い知らされました。言っていることと、実際やっていることは違うんですよね。そして本人達はそれに気がついていない。それは、有能な技術者や、会社の社長でさえも。人間って、本当に思い込みの激しい生き物です

面白い!使える!個人サイト情報

で、過去数日間で興味を持った個人サイトは: サカキダさんがデザインしたデザイナーズ・オフィス(ビジョン・オフィス)を見に行った際紹介して頂いた上原さんのサイトに紹介されていた『カリスマ体育教師の常勝教育』を購入して読んだ。自分の仕事にも、子育てにも凄く良い参考になったので、続いて『日本一勝ち続けた男の勝利哲学』も読んだ。この本は、書き下ろしだったということもあって、読みなれている文章書きのプロが書いた本のようにスムーズではなかったけれど、ごつごつとしていながら輝いている内容だった。数日前にも書いたけれど、カリスマ体育教師も、日本一勝ち続けた男も、トム・ピーターズの謳っているあるべき姿の人達だ。