聞こえは「エステ」みたい。軽い感じがする。 ウェブで検索すると、「エスノ」の意味は、 《元来は、民族を意味する接頭語》民族音楽。また、民族音楽の要素を取り入れた音楽、特にポップスをいう。 と出てきてびっくり。工業デザインや開発、研究に携わる人達が「エスノ」という言葉を、「エスノグラフィー」の略として使っているかと思っていた。調査や研究の際使う人間行動観察手法という意味だけじゃないんだ!と関心してしまった。 そして、私が良く知っている、日本大手製造企業に関わるデザイナー、研究者が使う「エスノ」の意味は、従来のエスノグラフィーの意味ともまた違う。従来のエスノグラフィーは、じっくりと人の行動を観察して洞察を得るもの。昨今企業内外でカジュアルに使われている「エスノ」の意味は、商品開発、デザイン手法として、行動観察だけではなく、その後の洞察のまとめ、総合化と、その総合化と作りたい、作るべき商品との関連付け、そしてその関係性を生かしたモノのカタチまで含まれていると思う。 ビジネスだけとはいわないが、こういった言葉の定義が、仕事をする際とても重要だ。ありがちなのは、デザイン会社と企業の企画部が、プロジェクトを始めた後、何だか上手く進んでいないと思い、そこで話し合って初めて言葉の定義の違いが明らかになること。 話し合いをして定義が明らかになり、調節して上手く収まることもあるが、ベストなものは、仕事を始める前にお互い楽しみながら仕事をしていて、定義が違っても、調節し、違うから面白い結果になること。簡単ではないが、やりがいはある。
Author: Fujiko Suda
デザイン手法:ユーザー観察で重要なこと、その2
今までユーザー観察を手伝ったり、一緒にさせて頂いて、観察者の洞察力・ひらめきが凄い!と感動した瞬間が多くあった。ユーザー観察は、もちろんそのような洞察を得るためのもの。ただ、それは重要でありながらも仕事のごく一部であり、その洞察をを分かりやすくレポートに落とし込むこと、そして最も重要なことは、それらを実際にモノやカタチに落とし込むということをお忘れてはならない。 話をユーザー観察中の洞察・ひらめきに戻そう。凄い洞察力やひらめきは、残念ながら昨今流行っているイノベーション・ワークショップに参加するだけ、または観察手法さえ学べばできるものではない。絵を書くのが上手くなるのと同じで、そもそも才能があるか、又は実際にやることを圧倒的に多く経験するかのどちらかが必要とだ。ただ、大きな希望もある。それは、全く才能が無い人でも、観察をするのが好きで、時間をかけてひたすら数をこなし、実体験を重ねていれば、洞察力が付き、ひらめきが出るようになる。私自身、その才能が無いが観察が好きで経験を重ねることによってできるようになった事例だ。ここではっきりとしておきたいことは、「時間をかけて実体験」と「時間をかけて勉強」は全く別ものだということである。座学の勉強はあくまでも予備知識、予習だ。練習前に勉強し、知識を持つことは有意義だが、実際の仕事となると、座学はほぼ役に立たない。文章、動画、言葉だけでは、あまりにも多くの事が受ける側のイメージに頼ることになるからだ。 ただユーザー観察で経験を積むというのは、実は以外と簡単。今日から1日1回でも、何かを見る時、今まで気にしなかった細部に注目し、何故その細部はそのような形になったのか考えてみることだ。そして、実際に人が訳の分からない使い方をしていても、あれは特別な使い方だからデータは使えない、などと放棄せずに、あるがままを受け入れる。効果的なやり方、効率的なやり方をしていなくても、だ。これを1ヶ月続けると、今まで見えなかったものが見えて来る。3ヶ月続けると、世界が自分が今まで思っていたような場所では無いことに気が付き始める。1年続けると、リサーチャーと呼ばれても良いくらい、洞察力が付くのでは?
デザイン手法:ユーザー観察で重要なこと、その1
IDEOデビッド・ケリー氏の『発想する会社!』を読んだことがある人は多いと思う。また、IDEO社の手法に基づき書かれた多数のイノベーション手法の本を読んだことがある人も多いと思う。バスケット・ボールに勝つためのシュート練習法の本を読んだあと、それに基づいて練習している自分のシュートを良いコーチに見てもらい、その形について指導してもらい、ひたすら練習を積む事でシュートが決まるようになるのと同じように、デザイン手法で使われるユーザー観察も練習を積み、良い結果を出してきた経験者から見て、アドバイスをもらい、ひたすら場数を踏むことで効果的なユーザー観察の結果を出せるようになる。 シュート練習のメタファーを使い続ける。本や、授業でシュート練習について学ぶ際、当たり前だがシュート自体の話になる。だが、効果的なシュートを行うためには、バスケットボール・ゴールが必要だし、そこには試合と同じように、見方チームや敵チームとしてパスやブロックをしてくれる人又はモノが必要だ。デザインやイノベーション現場では、企業、そこをコンサルティングするデザイン会社でさえ、実践の際、実はこのような重要なことができていないケースが多い。 1990年代にIDEOサンフランシスコスタジオの売れっ子デザイナーだったデビッド・トング氏(現在ザ・ディヴィジョン所属)の日本でのプロジェクトで何度かコーディネーターをさせて頂いた時に、そのようなユーザー観察前後のセッティングで問題が起きた。「ユーザー観察にこれだけかの時間と費用がかかるのは、どのような人達を観察することが今回のプロジェクトで有効か決めた後、セッティングしなくてはならないからです。それも、観察したいから見せて下さいといきなり人のお宅に入り込むことはできません。ユーザー対象者に依頼し、日時設定をし、謝礼も払わなければならない。その一連をセッティングしてくれるコーディネーター料金もかかります。」ほぼ毎回このような説明を行い、予算を組むのに一苦労する。ほぼ毎回予算の問題で、観察したい人数の30%減でユーザー観察が行なわれる。 今まで私が参加してきたユーザー観察では、観察時間自体は、1、2回に渡ってで各回1時間~3時間程度。ただ、一つの観察を決めるにあたり、最短で3日間、通常1週間はかかる。スピードの要素は、まず相手が自分の知り合いか、知り合いの知り合いぐらいの距離か。次はこちらと相手のスケジュールがいつ合うか。通常は観察対象のユーザーは、1地域につき(国の場合でも)1人だけではなく、3~8人ぐらいだ。それ以上多い人数もたまにあるが、イノベーション・リサーチや、デザイン・リサーチのためのユーザー観察は、アンケートのように広く調べ統計を出すためよりも、深く理解するためのものなので、人数はさほど多くない。
User segmentation, profiling is dangerous
I've learned about Feargal Quinn's Crowning the Customer through reading Tom Peters blog a few years back.  It's a classic. I read it over and over, and each time, I am inspired on different pages. What I was inspired this time was what Mr. Quinn wrote about "seeing customer as people". He encouraged his workers… Continue reading User segmentation, profiling is dangerous
デザインについてのエッセイ・プロジェクト開始
昨日英語のエントリーで告知したのですが、工業デザインや、ビジネス・ベースのリサーチに10年ほど関わってきているので、それらについてエッセイを書くことにしました。2010年11月19日から12月31日まで、毎日英語、または日本語でこのサイトにエントリーします。経験・実践ベースの記事が、どなたかのお役に立てれば幸いです。
Starting up design essay project
14 years ago, I attended Yoshiko Sakurai’s seminar for small business audience. She said, when you read a book, have a pen or pencil in your hand, and underline the parts that means something to you. If you do that for 10 years, you will be standing here instead of me, giving seminar about the… Continue reading Starting up design essay project
Butterfly flying in the room
I basically like to talk about the things that invoke strong positive feelings in me. That's my very first reason to choose work. It has to be something that I can talk about positively. I've convinced Takeshi Ishiguro to let me work for him, because I love his art, and working with him would give… Continue reading Butterfly flying in the room
千代田区図書館:「あなたのセカンドオフィスに」
去年(2008年)11月に、「英国図書館:知識労働者のベスト・ワークプレイス」というエントリーを書きました。昨年訪れた際、現代の働き方に一番フィットした場だと思いました。先日、内田洋行の若杉さんから、千代田区図書館の事を教えてもらい、英国図書館のように機能が充実しているとの事で嬉しくなりました。ホームページには「あなたのセカンドオフィスに。もうひとつの書斎に。平日夜10時までご利用いただける、いままでにない"図書館"です」 とあり、無線LANが使えるエリアあり、コピー機の充実、超低価格で借りれる会議室があるようです。近日訪問しようと思っています。
Humans will be mostly manufactured
Maybe humanss will be manufactured, not born by year 2209. Look around now. We seem to have already made the choice. We are waiting for the technology to catch up. Kids in advanced country planted in front of PC or gaming device or some sort of machine, because there aren't room for them to play… Continue reading Humans will be mostly manufactured
Use technology to communicate better
The title seem lame: use technology to commuincate better. I hear often that we already use too much technology and not enough face-to-face real life communicaiton. It seems many of us had enough of fragmented, tedius, limiting technology communicaiton in text messaging, both in forms of e-mail and homepages including blogs. In the world of… Continue reading Use technology to communicate better
英語はビジネス持続性のために必要なコミュニケーション・ツールなのか
小学校5年生の頃だったと思う。ロシア人の誰かが、1900年代初期に、世界の共通言語を作ろうとした話を国語の教科書で読んだ。最初はロシア語を共通言語にするべきだと考えていたが、ロシア語は言語として学ぶには比較的難しいため、定かではないが、たしか全く新しい言語を開発したように覚えている。 共通言語があったらどんなにステキなことだろう。例えば、今私が活発に参加しているツイッターで、ロシア人のデザイナー、ドイツ人の子育てをしながら働いているお母さん、中東の教育者などと気軽に会話ができる。そして面白そうなこと、役に立ちそうなちょっとした工夫をお互いに教えあえる。それは誰もを幸せな気分にさせるお料理のコツかもしれないし、子どもに対する数学の説明のしかたかもしれない。 正式な世界の共通言語ではないが、現在ツイッターだけではなく、ウェブ全体で英語で情報発信すれば、世界中の多くの国々の人たちとコミュニケーションができる。特にビジネスに関しては、英語でホームページやブログがあれば、情報発信だけではなく、収集も世界的にできる。 英語が世界共通言語として適切かどうか分からないが、これだけは言える。私自身、過去5年間の間、英語でのブログ、そして最近はツイッターを通じて何人かの海外の人たちと長期的につながり、また幾つかの鍵となるプロジェクトに参加することができた。私にとって英語はビジネス持続性のために必要なコミュニケーション・ツールだと言える。
存在(presence)の定義
最近ワークスタイル・ワークプレイス調査で、いくつかの難しい設問をしました。そこで、 そこにいる、(presence)とは、どういうことを意味しているのでしょうか? (会議でメールをしている人は、どこがPresenceなのか?テレビ会議は?) という質問をしたのですが、この設問の回答の一つは次のようなものでした: そこにいるとは、存在意義を果している場合の存在感だと思います。 会議に出席していても何の役にも立たなければそこにはいないと思います。 会議でメールをしている人はそれが役にたっているなら会議の場所に存在していますがくだらないメールをしていたらどこにも存在していないと思います。 はっきりとした存在感だなぁ、と思っていたのですが、ふとこのOscar Hammerstineの曲を思いました: A bell's not a bell 'til you ring it. A song's not a song 'til you sing it. Love in your heart wasn't put there to stay, love isn't love 'til you give it away. 鉦は鳴らすまで鉦じゃない。歌は歌うまで歌じゃない。心の中にある愛はそこだけのものじゃない。愛は与えるまで愛じゃない。 私たちは、誰かのためにならなければ存在しないのかもしれないですね。マズロウの人の欲求段階では、人の求めているものは最終的には自己満足ですが、結局だれかのために何かをしなければ、人は存在しなかったも同様だということなのでしょうか。仕事、仕事と言いながら、ただ自己満足になっていないかと自分に問う機会を頂きました。
President of a major global company, president of a country
Watching Kareem Abdul-Jabbar's speech at UCLA for the inauguration of UCLA Chancellor Gene D. Block, I started to think of the responsibilities of a president of a major global company and a president of a country. Both are ultimately leaders who's action and decisions affects everyone within his/her company or country. Just as with a… Continue reading President of a major global company, president of a country
サステナビリティ活動の具体的な、測定できる目標設定
最近エントリーがどんどん多くなってきました。ワークプレイス作りからワークスタイル変革、そこからワークスタイルに大いなる影響を与えるコミュニケーションとサステナビリティと一歩づつ原因へと移行してきました。このブログの内容も、6年前からそれに合わせて変化して来ています。このところ海外のコミュニケーション学、サステナビリティ学、これらの実践に関するポータルサイトのようになっていますが、現在日本でまだ一般的に知られていない、または実践されていない内容を紹介し、ご一緒に考え、作って生きたいと思っています。 下記は、ツイッターで私がフォローしているonsustainさんのクリーン・テクノロジーのイノベーションのプレゼン資料です。 Clean-tech & Innovation Learnigns From Silicon Valleyhttp://static.slidesharecdn.com/swf/ssplayer2.swf?doc=learnignsfromthevalley-090331103658-phpapp01&stripped_title=learnigns-from-silicon-valley View more presentations from Oriol Pascual. 具体的な、測定できる目標設定の参考になると思います。 6ページのサンノゼ市の2015年のグリーン・ビジョン(特に5千万平方フィートをグリーン建築にするなど)や、15ページのEBCビジネス環境に関しての具体案では、ワークプレイス、ワークスタイル、サステナビリティが繋がっています。コミュニケーションという観点からは、今やこのように発表された日からほぼ何時間後にプレゼン資料が観れる、ダウンロードできる、またそれを作った人の信憑性をウェブ上の異なるリソースからクロス・チェックできる訳です。多くの人たちが、ウェブでのでっち上げクチコミと、信頼できるクチコミの違いが分かるようになったということもありますね。
ワークライフ、ワークプレイス、コミュニケーションにショッキングな統計
つい先ほど音声無しで見た動画です。Did You Know? (ご存知でしたか?)というタイトルですが、考え方に共鳴しました。知識がボーダレスになっている今、どの国出身の人材が今後社会に大きなインパクトを与えるか、そしてICTが人類の今後を変えることを深く考る必要性がある、という観点から語られています。 現在のブロードバンド・インターネット浸透率が1位の国はバミューダ、米国は19位、日本は22位という面白い統計が観れますが、2010年に必要とされるトップ10の職種は、2004年には存在しなかったものという統計はショッキングです。現在の学生たちには、ほんの数年先に必要とされる職業について教えられない。テクノロジーも、数年後には仕事でどんなICTを使いこなさなければならないか検討もつかない。 私たちは既に、変化できるもの、学び続けられるもののみ生き残れる時代に生きているのでしょうか。 情報源: http://twitter.com/minhaaj