Category: ワークプレイス
行動、経験からのワークプレイス
SECIプロセスを使って場を構築する方法
野中先生はあらゆる成功している企業を観察することによって知識創造のSECIモデルを見出しました。その後長年の間多くの人たちがそのSECIモデルを使ってそれぞれの企業の知識創造について語ることができるようになりました。SECIモデルは知識創造プロセスの診断ツールとして大変有効です。 SECIモデルはツールとして大変有効なので、このツールを使ってオフィスの構築ができないかという試みを行ってきましたが、現時点では、あくまでも有効な診断ツールとしてのみという結論に達成しています。オフィス構築の過程でSECIモデルを持ち出すところは次の場面となります: ・ その企業のオフィスは何をするところかを決めた後
「経営目標はトップの意思ー集団の心をどう燃えさせるか」
ワークプレイス創りのプロジェクトは、必ず経営目標と繋がっている。オフィス改装も、移転ももの凄いお金が必要とされる。利益から全て差し引かれるその金額。税金対策としても使えるが、出費することに変わりは無い。利益を倍増させるための投資となり得るが、大企業が出費を上回る利益を生むワークプレイス・プロジェクトにするためには、もの凄い戦略力、企画力が必要となる。 ただ、チェンジ・マネジメント的な要素が大きければ、出費は有意義さのバランスを持つことができるケースが多い。 久しぶりに稲盛和夫氏の『実学:経営と会計』を開いたところ、次のページが目に付いた: [質問] ・・・目標を決めるとき、トップダウンでいくべ
エクスペリエンス・デザインの基本はシンプル
去年からザ・ディヴィジョンのお手伝いをしています。1月16日には、東京21世紀クラブでエクスペリエンス・デザインについてザ・ディヴィジョンのデビッド・トング氏がセミナーを行いますが、楽しみです。 デビッドのプレゼンテーション、レクチャーを聴くたびに、又その際の質疑応答のたびに凄い学びを得ているので、本当にラッキーだと思っています。先週某日本企業で同じセミナーを開催しましたが、そこで私が感じたのは、デビッドが教えてくれるエクスペリエンス=ブランド、ブランド=エクスペリエンスのシンプルな基本は、実は全てのビジネス事項に通じているという事でした。 例えば、掛け算を覚えるには、九九の非常に単純な覚え方
腰痛に効く椅子
明けましておめでとうございます! 寒い冬ですが、自宅のそばに一番寒い時期に開花する蝋梅が素晴らしい香りを放ちながら咲いています。未だに年賀状を書き続けていますが、リラックスした良いお正月です。じっと座って年賀状を書いていると、この間頂いた腰痛に効く椅子のリクエストの事を思い出しました。 ここ数年間オフィスチェアで良いものがあらゆるメーカーから出ていますが、腰痛に効くという呼ばれ方をしているチェアもあります。でも働き方から考えると、ずっと座っているという事が自体が問題ですよね。 私自身ずいぶんと昔ですが腰痛に悩まされ、結果背骨の手術をしたりなので、腰痛の辛さは良くわかります。ちょっと前まで日中は
最先端のオフィス、次世代オフィスというイリュージョン
私のキャリアが長くなったという証拠なのでしょうか?この頃最先端のオフィス、次世代オフィスという言葉を聞いたり、見たりするだけでウンザリするようになってきました。それでも、学ぶことは沢山あると思い、話に耳を傾けてみたり、資料に目を通してみたりしています。問題は、どの話を聞いても、どの図を見ても過去10年間で聞いたことのある内容の焼き直しに思える事です。 家具屋はレイアウトの話をし、IT屋はハードウェア又はソフトウェアの機能の話をし、FM(ファシリティ・マネジメント)屋は数字の話をします。都心にオフィスを持つ企業は必ず最低限のオフィス・スペースを借り、先端のワーカーは、会社の働く環境よりも外部の働
一瞬としてオフィスが与える印象
・・・また、顧客が自分のオフィスに入ってきた瞬間、その顧客が自分たちに何を期待してよいかを伝えるのは、気の利いた対応の仕方であり、同時に利益につながる方法でもある。 広告の天才たちが気づいている51の法則、ロイ・H・ウィリアムズ
コミュニケーションの場
ワークプレイス(オフィス)でコミュニケーションの促進が重視されている。コミュニケーションを促進するオフィス・レイアウトの話がよく出る。 オフィスでの人の行動を変えるためには、ホワイト・カラー生産効率という概念を捨てるしかないと思う。生産効率=数値的に計れるもの。レポートの数?特許の数?契約書の数?コミュニケーションが必要なのは、効果を挙げるため。たとえば営業と同じで、数が沢山あれば取れる確立も多くなるかもしれないが、バランスとして、どの数であれば顧客に喜んでもらえるサービスの質を保てるか。100の顧客のうち、注文が取れるのが30で、喜んでもらえるサービスの質だったのが5だとすると、100の顧客
そろそろ報道されるようになってきた過剰なセキュリティ問題
日経ビジネス企業・経営ウェブページで「過剰な個人情報保護が社会を分断する」という記事を読んだ。やっと過剰なセキュリティについて報道されはじめたな、と思いながら。 今や多くの大企業オフィスに入る際、空港での入国審査でも通っているような気になる。見かけで威嚇する軍服みたいな制服のガードマンがビルの入り口周辺で見張っている。どんなに受付で感じの良い方が対応してくれても、まずビルに入ると証明されるまで疑われている、という事だ。五感を生かしイノベーションを促進する、などと言っても、人間は敏感だから、入り口でこういった体験をしてから入った場所の中では、見張られているという感覚はそこを出るまで残る。近代的オ
一般社員の意見をワークショップで吸い上げる
コールハースの件名さに感激して半場興奮状態にあった聴衆は、講演後の質疑応答で次から次へと質問をし始めた・・・。 ・・・コールハースが、さすがに疲れてしまったのかしばらく口をつぐんでいる間に、聴衆たちが口々に議論を始めてしまったのだ。しかもその議論が、氷柱を組み上げたような鋭利なコールハースの論理とは似ても似つかぬ鈍いものだった。発言はいろいろあったが、総じていうと現代人の生活には自然が欠けているといったような論旨で、それが案の定、「自然=安らぎ=都市の中にも緑を」といった安直な方向へ流れていったのである。 世界経済フォーラムの参加者は、あるレベル以上の知性の持ち主だろうから、高度な理論に支え
企業のスローガン
言葉が人を作るという。言葉は組織を作るともいう。どの本だったか良く覚えていないが、企業の中で使われている日常の言葉がその組織の状況を表す。 モンゴルの遊牧民も、無味乾燥な事務所の会社員も、人は五感を使って毎日を過ごしている。その毎日の中言葉は大きな影響を与える。企業が選択するスローガンも大きな影響を与えうる。しかし、ビジュアル技術が発達したためか、言葉の意味がどんどんあいまいになってきていて、特に長年英語に憧れてきた日本では、あいまいな意味の英語を日常生活に着々と取り入れてきたため、英語圏式のコミュニケーションを身に着けた少ない人たち意外は、ただでさえあいまいな言語が物事の定義を更にあいまいに
文化の進化か創めからあるものなのか
日系大企業のコンサルタントとしてお仕事をされている方とお話した。現在携わっているプロジェクトでは、商品の製造に関しては社内で政治力のある人の意見で決まり、製造は能力の高い職人の技に頼り、製造目標はトップリミットに上乗せした数字になり、製造現場では、それは気合で作るんだ!とはっぱをかけているのが現状、という話だった。 話を聞きながら、失敗の本質で読んだ世界第二次大戦の日本軍の戦い方を思い出していた。勇気は十分にあった。個の能力は高かった。しかし大きな観点を考慮した戦略と、それに基づいた決定的成功要因とそれを達成するためのシステマチックなプロセスを作り、実践させることができていなかった。今日本でも
復帰しました
104日ぶりに復帰しました! ここに書くことに対するフォーカスが自分でも良く分からなくなっていたので、多分もうウェブ上で私が経験したことや、考えている事を発信する意味はないだろうなぁ、とまで思いながらも、ウェブからこのサイトを削除をしないまま3ヶ月以上経ちました。また書こう、と思ったのは、まずは自分がウェブでの情報をフルに活用していることと、結構多くの知らない人たちがトピック別に検索した上でここに来てくれているのがずっと続いているいうことでした。最近公式の場で紹介頂いた際、このサイトのオーナーとして紹介頂いたことも影響しました。 ここ一年間ワークプレイスに関しての仕事は、レイアウトや、デザイン
非効果的なワークプレイスが多い理由
「美女は三日見たら飽きて、ブスは三日見たら慣れるから、うちのマヤも大丈夫よ」と18年前USペンシルバニア州に当時1歳の娘を持つ友人が言った。私から見たらマヤちゃんは十分可愛かった。でも、お母さんは他のハーフの女の子たちと自分の娘をくらべていたのかもしれない。とにかく面白いことを言う人だなあ、と思い、ずっとその言葉を覚えていた。 ワークプレイスもそうだなぁ、と今日ふと思った。ワークプレイスは効果的かつ美しいところは1年いたら飽きて、非効果的かつきたないところは1年いたら慣れる。少なくとも私自身以前スチールケースで働いている頃、最初はその良いデザインと快適さに感激していたが、1年もたつとそれが当た
コンセプト
今日、パーツセンターの中にある自分達の事務所エリアを創らなくてはならない、という方々を、私のずっと携わっているプロジェクトで結果が出ている企業にお連れした。そこには少なくとも月に1回ぐらい3年間通っているが、訪問の対応をして下さる予定の担当者が忙しくて少し遅れて来るということだったので、待っている間に3年前にたてたそのワークプレイスのコンセプトのプレゼンを引っ張り出して私の方からプレゼンした。プレゼンしながら、感心した。作られた場所は、コンセプトを建ててから2年後に着工した場所だったが、オリジナルのコンセプトに忠実に作られていた。 きちんとしたコンセプトを、分かりやすい形で提示していれば、ちゃ