場創り、チェンジマネジメントワークショップで学んだこと

今回は、早稲田新庄の近辺への出張だった。そこで開催したワークショップで学んだこと 新社屋居室環境創りと、新社屋移転に伴うチェンジマネジメントが目標のワークショップを6時間、2日に分けて行った。まずは本社の方が、約70人程の聴取者に対し新社屋についての全体的なプレゼンテーションで説明し、その後ディスカッションという形で質疑応答を行った。私はプレゼンテーターの方が、「質疑応答というよりも、ディスカッションにします」と言ったとたん心配になった。典型的な大企業の説明会のセッティングで、役員、部課長が前に座り、前の席の3列ほどはがらがら。後ろの方にスタッフの方々が詰めて窮屈そうに座っている。ずいぶん大人

集中して考える

先日新社屋ワークプレイス創りの社長インタビューで色々と興味深いお話しができた。この世では、北風も太陽も必要だ。社長も両方のタイプがいて、面白い。 その企業の社長の話で私にとって新しい視点だと思ったのは: 1.設計は一日3分間集中することができれば成果を出すことができる。 2.集中なんてどこででもできる。設計は現場の集中できるが、現場に席を移してしまうと、頭のきりかえができなくなる。 3.会議室は、話し合う場所と捕らえるのではなく、周りに迷惑をかけずに話せる場所として捕らえる。話しはどこででもできるが、会社の中では他の作業をしている人たちが周りにいるわけだから。 集中して考える。多くのメーカーが

ワークプレイスのパラダイム

パラダイム 3 [paradigm] アメリカの科学史家クーンが科学理論の歴史的発展を分析するために導入した方法概念。科学研究を一定期間導く、規範となる業績を意味する。のちに一般化され、ある一時代の人々のものの見方・考え方を根本的に規定している概念的枠組みをさすようになった。(goo 辞書より) 会社員生活を13年間していた後独立して、あらゆる場面でパラダイムで世の中が成り立っているのだということを感じている。人は生活が変動する時期に、自分が従来何気なくやってきたことを新しいやりかたに急に変えなくてはならないから、パラダイムに気がつくのでしょう。 ワークプレイスのありかたについてもそうだ。自分

場創りワークショップの成果

最近は、プロジェクト・ファシリテーターの仕事ばかりで、しばらくワークショップの仕事をやっていなかった。だから、今回の某製造会社のワークショップは特に楽しかった。気の合った友人(優秀なコンサルタント)に手伝って頂いたので、息の合ったワークショップ・ファシリテーションができたと思う。 毎回ながら、ワークショップの成果に驚かさせられる。地方の一般社員のワークショップで新居室コンセプト作りをするために、総合的なビジネス状況のディスカッションから入り、会社のディスカッション、それを考慮した現場のニーズ、それらに基づいた感性的なイメージ、そして最後にコンセプトと続けたのだが、当初ファシリティ・マネージャは

自分でつくるワークプレイス:ビジネスカジュアル

場創りと、自分の人生は自分の責任ということを結びつけるのは極端かもしれないけれど、さらに極端な関連付けを提案します:ビジネスカジュアルの服装と、自分の人生は自分の責任というもの。 場創りをして進んだオフィスデザインにしても、後で訪問して人と空間がなじんでいない所がある。何が一番の外観の要素かというと、それはそこにいる人たちの服装だ。最先端の働き方を実行しているオフィスの風景を雑誌等の写真で見ると、そこにいる人たちは必ずと言って良いほどビジネスカジュアルの服装をしている。それは、そこにいる人たちが、自分達で選んだ服を着て自分達の選んだ働き方をしているケースが多いからだと思う。 カラフルな、曲線を

論理、理由

次男のけんぞはゲームマニアで、四六時中ビデオゲームに励んでいる。憲三の視力は2.0/2.0。でも憲三は虫歯が沢山ある。三男のかんたはアイスクリームが大好き。特に夏になると一日2,3回アイスを食べる。かんたは虫歯は無い。でもかんたは目がちょっと悪くて、0.7/1.0だ。これだけ見ると、もしかしてゲームを沢山すると目が良くなり、アイスを沢山食べると虫歯にならないという結論も可能になる。 もしかしたらそうかも知れない。でも生活に色々なファクターがあって、一概にそうとは言い切れない。場創りも似たようなものかもしれない。結果を見て単純に論理づけたり、理由をつけたりすることは、本当に大切な要点から外れてい

ワークプレイス建築の実態

ワークプレイスは誰が設計しているか見えにくいと仰った方がいた。確かに。デザイン設計事務所さんが入っていても、そこは受付だけやって、居室は家具屋さんが全てやっていることが多い。居室の大半がオフィス家具(デスク、収納)になる訳なので、それは自然にそうなってきたのだろう。フォローアップとしても、家具屋は人が増えた際のデスクや、収納の追加注文やレイアウト変更の依頼を頻繁に受けるので、いやでもフォローアップしなくてはならない。しょっちゅう会っているから、ついでにPMもお願いとか、移転の手配も受けて欲しい等、色々と経験が豊富になっている。その点最近までは、ほとんどのデザイン設計事務所さんは作った後はフォロ

ワークプレイス改革の目的

自分の仕事のフォーカスが移っていくという事を認識すると、失敗を続けているから変わらなくてはならない、という事にたどり着いた。ここ4年間ほどのオフィス創りのコンサルティングは、「ワークプレイス環境を変えれば人が変わる、ビジネスが変わる」という目的に基づいてきた。そんなことはできない、という答えがでているのにこれ以上それを目的とするのであれば、単なるダメなコンサルタントでなく、ペテン師コンサルタントになってしまう。 だから、今まで私が手がけてきたワークプレイス創りの事例は、「ワークプレイス環境を変えれば人が変わる、ビジネスが変わる」という観点からいうと、みごと全て失敗だった訳だ。色々なプラスの効果

お見合い

場創りのプロジェクトでプロジェクト・マネージャとデザイン設計事務所選びのためのお見合いの写真選びのような感覚で,書類選考を行った。同じ資料と、同じ説明会に参加された6社だが、提出された書類で、会社の文化や考えがよく見える。一社はプロセスが非常にキチンとしていて、説明も丁寧だったが、求めている成果について全く具体的に触れていなかった。一社は、ノウハウの部分はほとんど見せないで、契約にこだわっていた。一社は簡潔にプロセスと成果について語っていたが、成果は金額よりだった。 書類選考の後は、プレゼンテーション、その後面談。よくこのようなパートナー選びでは、一括の最低限の情報に基づいて各社にがんばっても

フォーマルなセミナールーム

「ピア・トゥ・ピア(P2P)」と呼ばれる通信技術を基盤とした情報共有に参加してみた。ゲンスラーがデザインした水道橋駅傍の東京コンファレンスセンターのインテリアは快適で、セミナーを受けるには素晴らしい場だ。サービスも行き届いていた。 明らかにセミナールームの雰囲気がセミナーの価値を高めていたように思う。フォーマルな形で行われるセミナーで、大スクリーンにプレゼンの資料がバーンと映っていると、清聴してみよう、という気になった。その反面質疑応答の際、質問するに当たり勇気がいった。フォーマルな場所で、馬鹿みたいな質問をしてしまったら恥ずかしい、という思いが、結構場数を踏んでいる私でさえ強かった。 フォー

成功事例の後

以前訪問した際に、場創りに成功している外資系だと関心した企業を再度訪問した。その変化にびっくりした。ワークプレイスインテリアは以前と同じ、快適なデザインだった。でも何故か前回訪問した時に感じた暖かさがなかった。理由は分かった。キーポジションにいた部長が移転し、後任の部長はワークプレイスに関して興味が無く、フリーアドレス制だったエリアも、部長みずから固定化してしまい、今では全部員が固定した席にしか座らなくなったという。また、新しい部長の人間関係スキルはあまり高くなく、自分のやりかたでしか仕事を進めさせないという。社員の顔に以前見たスマイルは無かった。 一人のキーメンバーの入れ替わりで、ワークプレ

ショールーム創り

最近、ワーキング・ショールーム創りのアドバイスを良く求められる。私達のワーキング・ショールームツアーがたいそう面白いらしい。結局は、自分たちで使っていて、どの商品のどこが個人的に好きで、どういうふうに使うのが良いか、何が上手くいって、何がだめか誰でもわかるように話せるからだ。私の友人の洞察さんが以前言った。ショールーム創りのコンサルティングを始めれば良いのに、と。どうすればそんなプロジェクトを掘り起こせるだろうか?

居室のど真ん中にあるコミュニケーションスペース

ここ数年間居室のど真ん中にコミュニケーションスペースを作るというのが流行っていた。コンセプトとしては、田の字型、又は色々な形をした島が沢山ある居室の真ん中にやぐらのような柱システムを設置し、その中に打ち合わせテーブルや、ソファを置いて議論をすることによって、コミュニケーションを促進させ、情報が自然と知れ渡るようにする、というもの。 この試みは、ほとんど失敗している。なぜか。 1.コンセプトはわかるけど、そこを機能させるためのツールが揃っていない。 2.コンセプトは良いけれど、そこを使う人たち・部署の文化がそんな場所で活発に議論できるものではない。 3.そのコンセプトに惹かれて導入した際の部署責