場創りの前に

以前働いていた会社で、ヘッドハンターを通じて雇われてきた方が私の上司となったことがあった。履歴書は素晴らしい内容だったし、インタビューでも、準備の時点のコミュニケーションでも優秀そうな方だった。でもその方は、一度入社すると、大切な事は自分で何も決めない、人の仕事の内容を考えない、会社のビジネスの流れを総合的に理解していない人だという事が、ものの数週間で判明した。運良く私は妊娠していて、その時点での耐えがたい状況からとにかく離れるために、早めに産休に入った。その方は、私が産休の間に会社を去っていった。 先日ビジネスで長年お付き合いさせて頂いている方とお話をしていた所、その方の名前が出た。なんと、

雇用制度の改革とワークスタイルの変化

結局のところ、今日本で一番働き方の革新の妨げになっているのが企業の雇用制度だ。マーケティングや、研究という業種であれば融通がきくけれど、一般企業のホワイトカラーだと雇用制度で縛られている部分が多く、これが変わらないとワークスタイルの変化はオフィシャルにならない。先日Nikkei Electronics Onlineで、「三菱電機,一般社員2万人の定期昇給を廃止,成果主義を徹底へ(発表資料要約)」という記事があった。 「三菱電機は管理職層以外の一般社員約2万人について,2004年3月16日付で人事処遇制度を改定することで労働組合と合意した(ニュース・リリース)。同社は,管理職層に対し,1998年

音楽家の働き方

先日きちんとかっこいいコーチからNew Orderの音楽をご紹介頂いた。今日仕事をしながらRetrospectiveを聞いていて、どんな人たちなのかなぁ、と興味が湧き、ウェブで調べてみた。 BBCでNew Orderについて面白い豆知識があった。それを読み、Joy Divisionとしてのバンドの頃Ian Curtisというリードボーカリストが自殺で亡くなり、その後残されたメンバーでNew Orderを結成し、新しいメンバーを向かえ、音楽のスタイルを進化させ、後グループバンドというある意味での組織にとらわれず、個々として、グループとしても音楽家である自分達の技を追及しているということを知り、感

「当たり前」を学ぶ

日経BP IT Proのメルマガで、ビジネス・スクールに通うITエンジニアたち」というヘッドラインに興味を持ち、記事を読んでみた。ビジネス・スクールに通うITエンジニアたちがなぜ経営を学んでいるのか,また仕事を行う上でどのように役立っているのかを取材したものだが、 あるITエンジニアが「経営の仕組みを学んでいなかったらと思うと,ぞっとする・・・これまで自分が作るシステムがユーザー企業の経営にとってどんな意味を持ち,どのように役に立つのかが分かっていなかった」と語ったとの事を読んで、逆に今だにこんな当たり前のことを理解しようとしないでシステムを作っている人たちが大半なのかと愕然とした。 場創りの

スチールケース新装パーティ

昨晩スチールケース・ライブオフィスにて新装パーティが開催されました。いつものお客様のほかに、個人的にBlogで知り合った場創りに興味を持たれている方たちも数人お招きしたところ、快く来て下さいました。私はホスト側だったということもあり、挨拶をして、相性のよさそうな人達を紹介したりするだけで、ほとんど会話に参加できませんでしたが、今度は別の場をセッティングして、Bloggerの皆さんとまたお会いしたいと思っています。      

ワークプレイス創りの条件

2004年1月10日のエントリーで、場創りに関するリーダーシップの必然性について書いた。今夜場創りに関わった経験のある方たちと話をしていた時、FM(ファシリティーマネジメント)の学部について教えて頂いた。日本の大学は、FMは建築学部になる。アメリカでは学校によって違うが、コーネル大学では家庭学部の一部だそうだ。そこから、日本でのFM推進の話に展開した。日本ではFMは家具屋主体のNOPA(ニューオフィス推進会)とゼネコン主体のJFMA(日本ファシリティマネジメント協会)でここ10数年進められている。一般的なイメージとして、NOPAは家具を売る観点からFMを考え、JFMAは建物を売る観点からFMを

権限

保育園の保護者役員会に参加した。必要事項を終わらせた後、子供を生み育てて初めて自分の仕事を本当に知ることができる、という話で盛り上がった。 一人のお母さんは栄養士。子供を育てる身になって、自分の知識が役に立たないということに愕然としたという。例えば子供が病気になって処方箋を買いに行く。すると、栄養士だと知っている薬剤師は、「食事に関してはよく分かっているだろうから・・・」と言って、何を食べたら症状に良いか遠慮してアドバイスしてくれなくて、「そんな、分からないから教えて下さい!」とすがったそうだ。栄養士で偉そうにしていても、分からない事の方が多いんだ、と知った。 もう一人のお母さんは、看護婦。お

大きな変化が起こる時

先日世界的に有名な日本の製造会社のデザインセンターを訪問した。若手デザイナー2人と、役員の方1人と色々な事について面白い話ができたが、大ヒット商品のプロジェクトの話が大変印象的だった。1人の若手デザイナーが、今ちょっと秘密組織的感覚のコミュニティで、面白い情報交換会を、変な場所で行っているという話をしてくれた。それに関して私が、そういった秘密の場所みたいな所で面白いプロジェクトが始まることがよくありますよね。例えば公にやるとそんなつまらない事で時間をかけるなとか、金をかけるなとか言うプロジェクトは、ある程度成果が出るまで、そうやってないしょで進めていくのが一番ですよね。それで大ヒット商品ができ

Upbeat

Woke up with a hangover this morning. It might be the effect of pain relief I took for the hangover, because even half a dose of any drug does its job, even gets me high. Maybe I was already at the point of discovery and hangover somehow nudged it over the edge

リーダーシップの必然性

年始のご挨拶をかねて、茨城のクライアントを訪問した。ここは日本ではよくある工場の建物の一部が商品開発の設計のエリアとなっている会社だ。お忙しい設計プロジェクト統括管理者なので、ちょっと挨拶だけにしておこうと思っていたところ、話し込んでしまい、2時間も居座ってしまった。 「やっぱり気をつけていないと、すぐにコンセプトから離れてしまうね」との話だった。そこの住居者にまかせておくと、いつのまにか書類の山になり、便利だからと自分の席の周りにやたらと人を集める。本人達に、総合的観点が無いとこうなる。だから、大きな組織になると、強いリーダーシップ無しではワークプレイス創りなんてすぐにだめになってしまう。こ

土木建築

今日のBiztechメルマガで、建築とアートについての記事があった.私は以前から芸術家、デザイナー、建築家達に深い敬意を持ち、あこがれている。人を一瞬で幸せにできる人たち。それって凄い技だ。私はちょっと前は都市開発に対してホットだったのが、現在どちらかというと、土木建築に強い興味を持っている。万里の長城、橋、河川の樹木や公園、サイクリングロード、石垣。身近な自然だと思っていても、今の関東園はほとんど土木建築されている。 先日東京デザインセンターの本屋で、足が痛くなるまでずっと色々な本を手にとって読んでいた。最後にそこで、土木界の先駆者として知られる工学博士、広井勇の生涯を書いた『山に向かいて目