町全体がワークプレイス

ほんの2,3年前、建物を都市やコミュニティのメタファーとして解説する観点が一時出回っていた。建築家のノーマン・フォスター氏も、リチャード・ロジャース氏もそのような観点のお話しをされていた。同じ時期にスチールケース社でもコミュニティ・ベース・プラニングという、オフィスの中を成功している都市開発と同じような考えでデザインしようというコンセプトがあった。これらは有効かと思われるが、特に一等地にブランドとして会社のメイン拠点を構えたい企業には、オフィスコスト削減重視という大変なハンディがある。一つのオフィスで全てをまかなうよりも、それこそ町(コミュニティ)全体をワークプレイスとして捕らえるべきだと私は

働き方にあったワークプレイス創り

さんざん言われている。会社によってワークプレイスのニーズ、ありかたは違う。そこまでは一般的に受け入れられてきているようだ。でも、部署によってワークプレイスのニーズ、ありかたが違うというのはどうだろうか?ある程度の大きさの企業(100人以上)になると、ほとんどそれはまだ受け入れられてない。理由は、総務部が全面的にコントロールすることによって、管理が楽になるし、目に見えてコスト効率が良く、一括管理がしやすいからだ。でもそれはファイナンス・バランスシートを見ていて、簡単に測定できるものだけを見ているとそうなる。 開発部、マーケティング部、営業部、総務部、物流部、購買部、コンサルティング部が皆同じサイ

社内コミュニケーションとムダ話しのはき違い

またか・・・。つい一週間前に、「サロン」の大切さについて書いたばかりだ。今日読んだ本は、それに対しての警告のように私に語りかけた。 イノベーションにはコミュニケーションが大切だ!それは確かな事だ。仕事を進めるためには、コミュニケーションが必要だ。学びにはコミュニケーションが鍵となる。これらはどうだろうか? コミュニケーション・エリアをオフィスのど真ん中に作りましょう!と私が言うと、サボるやつもいる、と言う人達は少なくなかった。でもイノベーションにはコミュニケーションが絶対必要です。学びにも。そうでしょう?と返した。 ここ数年の間、オフィスの中にコミュニケーションスペースと言って、ちょっとしたオ

中小企業でのチェンジ・マネジメント

中小企業機関でスピーチをする機会を頂いた。私の得意分野は場作りだが、結局チェンジ・マネジメントの促進手段として場作りをすることも多々あるので、そのようなトピックでもお話ができますとお伝えしたところ、オフィス創りよりもそちらでお願いしますという依頼があったので、色々と考えて準備をしてスピーチをした。 その会合に参加されている人達は中小企業で何十年も経験をされている役員、主に社長達だ。一番若くても、20年以上のキャリアがある。その中小企業では、マーケットや、規模から来る社員の大きい影響力から考えると、変化は常に起こっているという状態だ。長年やってきた方たちは、必然的に常時チェンジマネジメントを実践

インフォーマル・コミュニケーションの場

映画にもなった、数学者ジョン・ナッシュの伝記『A Beautiful Mind』、(和書『ビューティフル・マインド 天才数学者の絶望と奇跡』)を読むことが、心、精神、奉仕について深く考える機会になった。タイミング的に、今の私の自分の年齢と社会的興味範囲だからこそ、はっと気がつく事が多かったこともあると思う。何故1900年代初期にアメリカで数学、科学が花咲いたか。その連鎖反応で起こったビジネスの繁栄。そもそもそれらのきっかけを1800年代の終わりから作った人達のビジョンと信念。学者達、ビジネスマン達、その家族達の一人一人の苦悩と喜びが鮮明に描かれていて、現状の日本で活躍している人達や、蔑まれてい

公式Six Apartワークプレイス創り 2

今日はサカキダさんと打ち合わせ。火曜日の別件のプレゼンテーションの話がメインで、Six Apartオフィスのデザインについての話もした。。Frame社のThe Other Office: Creative Workplace Designの本を見せてもらったが、その中の一つのケースは、私がこれからのあるべきオフィス家具のイメージを実際使っているものだったので、びっくりするやら、嬉しいやら!サカキダさんから、Six Apartをこのコンセプトで進めたいと聞いて更に嬉しくなった。<あまりここで詳しく書くと、セキさんの楽しみが無くなるので、程ほどにしておかないとね。>インテリア・デザインができあが

フリーアドレス制オフィスの検討の際参考にして下さい その5

三重県のサイトでフリーアドレスについてありましたが、ここで「フリーアドレス」とされている場は、確かに固定席ではないということでフリーアドレスですが、用途からいうと、これは「タッチダウン」と呼ばれているスタイルですね。不特定多数の人達がここを訪れた際に仕事をする場所なので。

入札の書類

現在参加している外資系オフィス移転プロジェクトのプロポーザルが昨日揃った。こうやって並べて見ると、各社のカラーが明らかなのが面白い。皆さんそれぞれ強みと弱みを持っている。 プロポーザルは、通常外資系建築関係企業のものが分かりやすい。場作りとしての成果をしっかり言葉で説明し、その事例をもっている会社が強く、外資系企業、又は外資系企業と関係の深いところがそれらを持っている。しかし、外資系企業は契約書から外れる事項となると、つっぱねてくる。それはうちの責任範囲にはありません、と。 日本の建築関係企業のプロポーザルは、ある面では大変すぐれたものを持っているが、通常全体面でクライアント側の目的をしっかり

公式Six Apartワークプレイス創り 1

セキさんからSix Apartのワークプレイス創りの依頼を受けて、設計士のサカキダさんと一緒にSix Apartオフィスを訪問した。私にとっては2回目のオフィス訪問。サカキダさんにとっては初めて。 設計士との打ち合わせになると、夢物語ではない、現実に直面してワークプレイス創りがはじまる。オフィスの現状復帰にかかるお金。家具を注文したら納品まで3週間かかる、規制オフィス家具の金額、カーペットの工事のタイミング、カーペットのグレード、リース(ダスキンみたいに。今NTTとインターフェイスがやっている)、上げ床のタイプ(何でこんな上げ床なんだ?フレキシビリティ無いねー)、このエリアに会議室作ったらエ

リーダーの裏づけのある言葉の影響力

この頃エントリーしていないなぁと思いながら12日間経ってしまった! 9月10日(金)に、ナレッジ・ワークプレイス・コンファレンスに参加してきたけれど、建築主導でもない、家具屋主導でもない、経営観点からのワークプレイスの考え方からアプローチしたユニークなイベントだった。テーマは、「知識経営時代のワークプレイス戦略を考える」 -経営変革のエネルギーを生み出すワークプレイスとはー で、現場で戦っている人たちに必要な経営側の姿勢が良く見えるコンファレンスだった。 特に刺激的だったのは、優秀なモデレーター(ワークプレイス・コンサルタント、伊藤美保氏)のもとで行われた場作りを促進してきた大企業の役員の方々

子供の頃の工作感覚で場創りをする

コンビニで子供がおやつのお菓子選びにじっくり時間をかけていたので、雑誌スタンドの雑誌を眺めていた。すると、SmartインテリアBookという雑誌が目にとまった。ぱらぱらめくってみると、ワークプレイス創りで使えるアイデアがたっぷりあり、関心したのですぐに購入した。日本人はアメリカ人のように日曜大工はしないから、自分たちで場作りするのは難しいだろうなぁ、と思っていたのですが、この本を見ていたら、小学館が出している月刊の子供向けの雑誌のふろくのことを思い出しました。 日本人って、結構小さい頃から工作をしなれている。(2年生ぐらいになるまでは、ほとんどお父さん、お母さんが作っているんですけどね・・・

プロダクトアウトの姿勢

某大手日本企業経営品質本部の方のワークプレイス創り観点 ITとワークプレイスは職場環境を考える上で、不可分の要素だと思います。先日のワークプレイス・ナレッジ議論の中で、ITの視点が抜けているのも残念です。IT投資は、一旦踏み込んでしまうと、バージョンアップ等でお金がどんどん出ていきます。投資対効果という点では、幹部のチェックも甘いと思います。一方、それに比べて定額な投資で大きな効果の期待できるワークプレースには、まだ幹部の認識が不足していますので、その辺りを明らかにして行ければと期待しているのですが・・・。それにしても、ITのツールベンダーもオフィス建築家も、共にプロダクトアウトの姿勢で、顧客

フリーアドレス制オフィスの検討の際参考にして下さい その5

某日本大企業不動産部の方のフリーアドレス制観点 大手製薬会社が数年前、フリーアドレスを導入しましたがMRの評判が悪く従来の形に戻した例もあります。机が無いと落ち着かないとの事。賃料は、一人10平米(3坪)、東京以外では12千円/坪位ですから、約40万円/人・年。ちなみに駐車場は2万円/台・月として24万円(なぜか日本のMRは車を使う) 人件費は給与の1.5倍くらいですので給与を800万円として1200万円。賃料は3.5%位ですね。これを半額にしてもたいした事はない。 むしろ、家具の投資が大きいでしょう。フリーアドレスで生産効率が向上しないのであれば無理に採用しないのが得策と考えます。